縊死遺体 電車の窓から目撃す 荒川土手の橋の下陰(110番しました)
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夕刻の暗闇迫る郊外に無灯火のままスマホ見る君
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九時半に床に入りたる幸せを 二時に目覚めて 二時ふたときまどろむ
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年賀状 返信用の 葉書には 自作の馬の イラスト挿絵
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朝早く 職場近くの 駐車場 ポールを下げる 凍てつく作業
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何気なく 弁当袋 動かせば さっと戻した 七色の虹
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たくさんの言葉を並べて伝えても伝わったのは言葉だけ
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君の言う「なんかばっかり」 ナイフです 短歌ばっかり あいすみません
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ねこたちは おやつもらって まんぞくよ それぞれのばしょ ねんねするのよ
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元日の相棒見ながら ぐったりと 布団かぶって 体力温存>明日病院ふたつ
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公園の敷地半分削られて なんとか残った遊具のパンダ
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一回生暗い茶色が臆病な君の一歩をあらわすようで
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お菓子でね家を作るなら大工さんパティシエさんの共同作業
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冬服は地味な色ほど暖かい今日もぬくぬく根拠はないけど
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誕生を今か今かと待たれる児生まれる前に既に幸有り
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錯乱母、異稚児、パパ嫌に聞こえる  ふざけてないことが怖くない?
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夢を見てばかりいられるわけでなく夢を叶える力も持たず
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友だちを 大事にするとか しないとか 表に出すって 友だちなのか?
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幸せが くる年までは 難ければ 晦日限りの 命ともがな
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温もりぬ冬の日差しに包まれつ 咲きぬアロエの細くあかき花
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その傷の凶器が言葉によるならば 治し方はまだ見つかっていない
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公園の子供の声を騒音といわぬがほんとは思ってしまう
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降る雪が全部積もらぬタイプなら求めていないメルティーキッス
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昼休みいびつな四角のコートの中で上着脱ぎ捨てボール投げつけ
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選抜隊いよいよ遠征 門出の門 険しき山の魔獣へ挑み
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今日バスは雪で止まったそれなのに凍えるバス停無表情
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降る雪のうたは結晶 手のひらで溶ける煌めき想ひ滲ませ
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日が上る 午前六時に 目をつぶり 母出勤の 音を聴く
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ひび割れたアスファルトに雨染み込んで タンポポさいたタンポポさいた
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六角の冬は結晶 春は溶け桜は五角 薄紅うすくれない
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