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負かされた敵に教えを乞うた日の風がこんなにさわやかだとは
24
さみしさはきっと人生つきまとう ひとりでいてもあなたといても
32
牧童のよそ見知りつつ進むのか恐る恐るの羊の悪夢
8
有明の月を残して郭公いづくの里に今は鳴くらむ
7
おることはわかっとるんじゃクソったれ
早
(
はよ
)
出てきて銭返さんかいワレ/社会派ヒューマン短歌
11
アイマスク代り年中ニット帽下げて眼塞ぐ安眠の友/昼寝
15
健診のその本質は上納かその身を賭して不安を買って
10
最初
(
はじめ
)
から 多分貴方に 惹かれてた 貴方の声の その優しさに
5
風そよぐ むらさきの丘 一面に 纏う香りと 記憶とどまる
10
求めても 貴方をもっと 求めても
飢
(
かつ
)
えて居りぬ 吾の
軀
(
からだ
)
は
3
予防接種暗に脅かし誰の為一事が万事美名のもとに
10
あの頃は 届かぬ屋根に 近づくも 手をのばすほど こどもになれず
6
心では 忘れなければと 思うほど 軀は貴方を喚んでいるから
3
ぬらぬらと 貴方の軀に 絡みつき このまま溶けてしまえば良いのに
3
施設へと血縁なき姉訪えり 耳障りの無い言葉ばかりを
16
ゴミ出しの帰りも興奮は醒めぬ 駐車場に鎮座すフェラーリ
20
この間異性のタイプ言ったよね あれって実は君のことでさ
2
持病薬一番小さな一粒を床なめるよに探す朝かな
23
旅の夕喜寿を迎えし夫と飲む 悪しき作法もすべていとおし
10
そらに浮く波紋となりて土星の環たれか投げたる石のありしか [題詠 環]
10
手間いらぬお掃除シートあるけれど古いタオルで雑巾を縫う
28
公園の野球ネットは朽ちたれど 幼き吾子の声の聞こゆる
14
真夜中の静寂破りて湧き上がる 蒼き勇者の大国挑戦
3
ふんわりとオクラ黄色の花咲かせ畑の畝に遊ぶ小雀
29
梅雨の晴れ間 貴重なひにゃたぼっこする ねこたちの顔 まんぞくそうで
17
抱かれし日 遠き雨音 聞くごとく 今もまぶたに 淡く濡れおり
4
送れない 文を書き継ぐ 夜更けには あなたの名前が いちばん多い
3
人よりも鳥や虫の
音
(
ね
)
ゆかしきと思はるるまで
侘
(
わ
)
びにけるかな
7
黒蜥蜴
(
くろとかげ
)
テアトル銀座
絢爛
(
けんらん
)
の舞台に映えし無二のあの声 /美輪さん追悼
21
健やかであらねばならぬ母なれど 先の行方に明けぬ夜もあれ
13
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