ねこ母に永久保証は無いけれど キミは大切にしてくれるかな
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みつ豆をそろそろ食べたい時節には一緒に食べたい友も欲しくて
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松山のホトトギスなど気にしつつ短歌を作る吟行の道
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水しぶき公園にある噴水の爽やかさに見るかつての我ら
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別れの日いきなりかよと友に言うもう旅立ちの列車出る頃
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丁度よく咲いてる桜愛でたいがその周りには昼の宴で
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この時期の 寒の戻りは あるけれど 雪が降っては 戻りすぎでは
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耳で聞き目で見て分かる魂だ ああこの人は同じ形の
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じゃがいもの芽欠きに疲れ昼寝して夢でじゃがいも茹でて食べてた
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文字なぞり普通の世界に喰らいつく 私はいつまでも利口になれない
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旅立ちて残る我らの単調よ巣立つ若人わこうど鶴と舞うかな
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歪ませてミスを隠してやってきた僕のバンプはが為に鳴る
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まだ聞いたことのないさよならの音きっときれいに響くのでしょう
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東京で桜が満開になるころ レストラン裏には蕾だけ
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はるうらら 全休の日はサラダからクルトンのみを掬うよろこび
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散る桜閉じる蒲公英 世のすべて終わりがあって美しくあれ
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月遅れ 桃の節句に 飾る雛 君と嫁ぎし 高砂人形
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足元にまとわりついた鳩それを狡い目つきの鴉が見てる
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君はもう私の世界の外側で咲いた桜を見ている人だ
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やることもまたなすことも見えぬ目に鱗が入っていると願って
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泣き出せば這いずってでもそばに来る 老犬きみに涙は見せられなくて
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僕なんぞいなくても良い位には 大切にされていて欲しかった /愛犬
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スギ終わりヒノキの飛散始まりぬ 自由の身まで さあもう少し
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愛しい子、世界で一番大事な子 どうか隣にずっと隣に
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その年の十一月にした「お手」が 君が自力で叶えた握手 /愛犬
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夕方のヤマダデンキの駐車場でしか見れないハ トの丸さよ
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新緑と淡い花の咲く地のあなた こちらは雪が地を埋めています
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自分から歩いて膝に乗ったのは 一昨年の九月が最後だね /愛犬
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若者は言葉を多く盛りたがり 老人は形容詞を使いたがり
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十六夜いさよひの かうかうたりて春花はるはなの にほえさかゆぞくたつまにまに
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