小銭「いと」懐かしきかな 電話だけに(笑)テレホンカードも猫柄いとしみ(潤間ぼへ様)
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祖母の知る孫はメロン派伝え聞く掃除駄賃のスイカ齧りつ
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子の帰省 洗濯物が 賑やかに 肩寄せ合ひて 風に吹かれし
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雨露の葉の葉脈に添うように歩く姿のてんとう虫よ
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周りから見たら私は陽キャラで、本当の私は違うのに。
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度が強い眼鏡をかけて見る世界あなたが私を見ている世界
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颯爽と推進力を与えられ水や炎を駆け抜ける生
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鳴くことが規定されにし鳥でしてそれ以外には死ぬことすらも
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暇なので明日の朝には爆弾をそして午後には身支度をする
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住み慣れた経年劣化の最果てに後ろめたくも見出す美学
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アスファルト落ちた涙が染みになり私が生きて消えてく季節
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つらい日々過ごすことさえままならずなのに涙がひとつも出ない
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宵酌をやめて得られる血流と引き換えにした心の水辺
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連絡の無いことそれがよい便りらしき誰かの届かない声
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可も不可も大きな事も無き日々にそうしていずれしらりと消える
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月光に虫の音まじる帰り道自然織りなす劇場舞台
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押し寄せる暑さが思考を紫の渦に溶かして見えなくさせる
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二、三回今日も世界を救ったら声を嗄らしてやっと眠れる
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たまに来る二男きみの話は楽しくて 嫁に返せと言いたくなった
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うなずいているだけなのにお人形相手じゃどうして駄目なんですか?
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やっぱりさ人と暮らすの苦手かも 新婚3年二男むすこがポロリ
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貴方・私ふたりともお風呂は熱めが好きだった 四半世紀もかかって知った
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この宇宙そらが膨らむならば、この愛は小さく見えてしまうだろうか
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描き回せ 闇夜に浮かぶ 星空を 明日の自分よ 一歩踏み出せ
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今日もまたポリスに追われ汗流す無銭の分のカロリー消費/続・食い逃げ①
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小銭をバトンのように握りしめ公衆電話の会話懐かし/ねこ母CAT様へオマージュ
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こぼさないように氷が溶けてゆくカップと歩く知らない小路
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タンポポのあたま俄かに蹴飛ばして有象無象の声がきこえる
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グラビアの 女子の水着は 店で見ず あるのは色気 なきラッシュガード
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実態が残らないほど溶かし切る 魂は風になって消えゆく
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