ベランダの 紫陽花新芽 嬉し春 やって良かった 還暦引っ越し
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べつに死にたいわけじゃないそばにいてくれるのが死だっただけのこと
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弓張の月のいるさの山の端にこしぢをさしてかへる雁がね
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風誘い春の近きを感じつつ戻りし寒さ堪える小猫が
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黒兎 愛し愛され 花開き 星おいかける 夢はあと求む
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余りにもわかりやすい価値だけがこの右手には握られている
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Virtual実質上のとはなんなのかと思いつつ今日も推しに5000円を投げる
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枕から離れてくれぬ脳細胞 死ぬまで共に過ごす障害
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現身うつしみのひとよりいとしとバーチャルなキャラ追う君よ我は幻
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雛人形結局のところ出せなかったの三人官女があたしを睨む
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SixTONES読めなかったよSnowMan見分けがつかぬ 十八の春
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静脈をこつこつ叩く足音を待ちわびている冬の踊り場
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いかにして尋ね折らまし梅の花四方に匂へる春の夜の闇
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婆ちゃんは夜逃げの邪魔だ置いてこう売り飛ばされる心配ないし
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美しく今年も桜は咲くでしょう生まれた街を僕が去っても
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黄昏の赤紅の光景に 我が身を尋ねて 夕陽が落ちる
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一杯のコーヒー飲んでホッとして 胸が空くような琥珀の香り
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巡りくる 季節の中で夢を見て 夢と戯れ 涙に濡れる
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冬が来て 季節の長さを感じても 春 夏 秋は短すぎて
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窓辺にて 紅葉見える山麓に 我が身を映して明日を占う
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公園のベンチにいるが足もとにまだ蟻どもの姿が見えない
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ちらちらと陽炎が立つ 三十女が下りてくる坂
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田坂広志の「死は存在しない」新しい教えの様に量子力学
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明くるひも 結ぶ詩文に 繋がれて あいひかれあい 切れることなし
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旅の果て たましいふたつ ゆき逢はむ 嘉内に宛てた 歌のかずかず
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手に触れる手ごろな石を積んでいけ一緒にやろう君と積みたい
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つらいことも味があるからいいですね一緒に味見してみませんか
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くだらないものは見たくない少しでも根性を見せろ君のことだよ
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これくらいの歌ならいくらでも詠める力が欲しいか?いいよあげるよ
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行けるうちに行っとけ触れられるうちに触れとけ砂が指からこぼれる
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