希望にも賞味期限があんのよとキャベツ刻みつつ母ちゃんは言う
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愛しみて撫づ人の手の思ひでを白く纏ふる干し柿を食む
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さあ行くか 健常ランドでパワハラを受ける時間だ 染まってなるか
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鳥肝を数多食あまたはみてしこの命 にえが無念をひしと噛みしむ
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鳥肝を数多食あまたはみてし この我はに生かさるるいのちなりけり
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朝焼けの後は雨だと知りながら出掛けてみたい今日の彼方へ
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触れるけどあなたを代わりにしたくない 愛したいから夜を忘れて
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あのことはいっそこのまま知らぬふり 殴れどもまだただよう記憶
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馬                               馬べるもんとすてーくすさんじゅういちばしんさあっしょうせくれたりあと
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三カ月過ぎて宇宙の果てに居る闇に光らぬ私の愛は
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好きなひとその幸せを願えない愛上回る徒労のせいで
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嫉妬され殺されたいほど愛されて夢じゃなかった戯言を言う
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絹物きぬもの着脱きぬ衣擦きぬずれ逢う鬼怒きぬ後朝きぬぎぬ着ぬる衣着きぬきぬ別れ
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もういくつ寝ると正月もういくつなんだろ僕は 命投げたい
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木枯らしは冬のおとずれ 足音は君のおとずれ君のおとずれ
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男壬にん男辰しんせる男良むすめのまろき丹田が纏う腹帯はるびはISSEY MIYAKE
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他者という地獄の中にわれら餓鬼ひとりひとりが吠たえつ捩れつ
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十九万六千八百八十三次元の月影に怪物あり
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熾炭おきずみのほろと欠けひとつほろと欠け氷雨の宿に暗がりを食む
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働いていた時の方がリズミカルだった気がする言葉と生活
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満州に渡りし人の遺跡巡り大連で買うアカシヤの蜜
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あの瞬間言い返せたらと後になりいつも後悔ふがいない僕
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掌の上でさ迷ふ僕たちを青く灯した地図アプリ、冬
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慎みの小さな星を飾りをり待降節の石蕗つわぶきゆかし
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「生きるとは どうやらこういうことらしい」 気づき続ける ずっと 死ぬまで
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一言で直ちにこころポンと跳ね花咲くなんの骨折りもなく
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真っ白な吹雪が広げるスクリーン君の笑顔がキラキラ映える
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冬の朝ひかりが部屋に溢るるともういずこへも行かれぬ子たち
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君の手が不意に私の手と触れてただそれだけで胸いっぱいに
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カラフルの行き着く先は何色か 答えは知ってるあなたと私
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