Utakata
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青葉あい
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2022年6月〜うたの日再開しました
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シャングリラ幸せだって叫んでくれ無理ならはやく終わらせてくれ
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濁流となった僕らの青春が沈めてしまう街のあかるさ
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白いろをミルクいろって呼んでたねやさしいきみをココアに溶かす
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あひるの子浮かぶ水面に蓮の花 飛び立つ朝の彩度はおなじ
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若年性青い鳥症候群として産声は夜明けを裂きぬ
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アオハルを鼻で笑ってぶつけあう缶ビールこそ青春だった
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炎天のごと容赦なくわれを焼くきみのやさしさ正しさ強さ
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ひまわりは咲かない街でお隣のベランダの朝顔だけが夏
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サボテンが枯れたこんな朝も君は優しく無責任に正しい
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僕の中、賛辞に飢えたオオカミが「いい子」を被ったわたしを殺す
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最終便 明日と昨日の境目を西へと駆ける、永遠を見に
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神のみぞ行き先を知るバスがあり夢をなくした人だけが乗る
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インスタをみるたび心は少し死ぬ ので弔いとしていいね押す
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前世では神様だった虫たちが夏の盛りを謳歌している
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あの朝の残響がまだこの胸にきみを縛って世界はぬるい
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人生のハイライトとしていつか観るシーンにたぶん含まれない朝
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シーツの帆はためく庭に泳ぐ虹 夏草の海をゆけロンパース
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この風があなたならいい カンカン帽さらわれたくて浅くかぶって
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湖のような孤独に身を沈め肺まで満たせモネの青色
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8センチヒールで高くたかく跳ぶ 過不足ゼロの強さがほしい
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傷ついた昨日を脱いであたらしく強くなれるか蛇だったなら
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抱きしめてそのままとけあいたいなんて思う 融点
35
℃で
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土曜日の午後に見つかる幸福論 夢のほとりに君がいたこと
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ふたりでは行けない世界だとしてもふたりじゃなくちゃいけない世界
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朝の五時きみのベッドは海となり寝息ふたりぶん浮かべてゆれる
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明日からは泣かずに生きていけそうだ台風一過のしたたかな青
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ぼくたちの魂の
凹凸
(
かたち
)
ぴたりとは重ならないから隙間で踊る
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ここからはあたらしい朝、孵化をした君が光にさらわれる朝
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いとしさは並んで食べるトーストのぽろぽろ落ちるかけらのごとく
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少年が少年時代を守るため放つ矢、たやすく折られ八月
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