なじることなどできやせぬ 吾もまた 渇いた心で毒吐く一人
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運命は煮付けにすると食べれるが業が多くて食えたもんじゃない
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幸せは 相対的で あるがゆえ 悠久ゆうきゅうの世を 苦しむ我ら
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茜さす日のる冬の四時半はココナッツミルクの香りなり
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薔薇色は何色ですか緋、黄、ピンク しあわせだって単純じゃない
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三日月の欠けたる場所にそっと触れ 僕はあなたの口唇埋める
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「ああ いかん ログインするの 忘れてた」 スマホ・ゲーム時代のあるある
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静けさで痛い痛いと泣いている ごめんさよなら2017年去年の春
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髪伸ばす行為は何も産まないと 私に教えてほしい、あなたが
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クレヨンの白を真っ先につかいきるあなたの描く海に住みたい
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主人あるじぬ庭べのなぞか赤深く際立きわだてる葉々寂しさ立ちて
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帰らない理由が無くて鉄棒をぐるんとまわり夕日を落とす
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舌先のこごり忘れた柿渋に午睡の翳はなめされてゆく
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無にしてく性別倫理トシの差もお風呂はいつもそんな場所
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リフティング百回達成俺最高!スタメン落ちてチョー最低!
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幻想の「女」と「男」 膨らんで 憎しみに触れ 殴り合ってる
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バッサリと吾子の産着を切り裂いた母の狂気は誰も知らない
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世界にはあなたがいると信じてる、画面に触れる触れる指先
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雨垂れ石を穿つかのよに真夜中のジュースの習慣 歯痛激痛
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帰ったら つっぱり棒が落ちていた 何もかにもが落ちこんでいる
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和服着て街を歩けば奇異の目の現代ばかり憂きものはなし
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電車はね 千の人生いのちの断片の押し寿司だからケツくさいのよ
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露草つゆくさは水に馴染なじめば消ゆる色 袖にちたる移らふ
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ご近所の 赤子さん今日も泣いている 泣けよ泣け泣け元気に育て
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罅割れたきみのことばが液晶を通じて夜はひかる ひかるよ
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指の骨も今朝はさりさり薄ら氷の琥珀糖なり冬を待つ手よ
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霜近き夜に零下の気配して黒水晶の冬は育ちぬ
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軟らかいバターにナイフが沈むようにきみに切り開かれたくなかった
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夢ではないと言い切る力も持たぬまま消え去るのだろうこの世界から
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光る泡は星の稚魚 きみが飲み下すサイダー 宇宙の海のCO2
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