Utakata
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榛名
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AM2:00ダブルベッドで涙する吾を知るのは冷蔵庫のみ
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この恋にいつか終わりが来るのなら桜ではなく椿のように
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吹く風に折られぬように雪柳抱えて帰る君の待つ家
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おかわりを茶碗によそる君を見てより甘くなるぶりの照り焼き
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水槽が大海原にみえるほど金魚は凛と泳ぎ続ける
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この距離を詰めたら終わりそうだから左肩だけ見つめ続ける
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将来は農業をして生きたいと新幹線から思う、思うだけ
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燻製の盛り合わせにて会いましょう いつかの焦げた思い出たちよ
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アイスモカ 飲み進めても分離したままのホイップみたいな気持ち
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規定よりシナモン多めのアップルパイ 溶けるは僕かアイスが先か
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溢れてもなお注がれる水のように何も残らぬ夜の徘徊
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逆立ちに励む子 寝る子 上裸の子 思い思いの井の頭公園
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日に焼けた少女が投げた水風船 一生分の夏が弾けた
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ビル群の中に四角の夜空地帯 今日はくじらが溶けた紺色
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トビウオの羽が波打つ音を聞く 夢では気づかぬ長いまつげよ
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「長野はさ、りんごがおいしい?」シードルのコルク抜きつつ反芻する夜
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車窓からちらりとのぞく夏雲に思い出すのは半袖の君
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十八の君をわたしは知らないが白シャツ越しに透かし恋する
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犬を見て「いぬ」とだけ言う君に私は「ひと」か「おんな」かを問う
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飛行機の外に広がる逆さ空 夜を生きてる人が星たち
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大人編まだあらすじにいる私 早送りなら追いつけますか
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珍しくジャズとか聴いてみたものの淹れたコーヒーは美味しくならない
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春の夜に羽織る上着に思い出す幼き頃の母のまなざし
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春の雨さみしくなんかないからなひじきを煮込む音に溶け込め
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