Utakata
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夢浮橋
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絶叫をしていたところ共感を寄せられ恐れ戦き黙す
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滑り台滑る我魚みたいと言われ、後日、加工ラインの魚と覚ゆ
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死に神が墨汁色な黒々に描いたばってん記しを見たんです
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降る雨が雪を溶かしてゆく道を春がつめたくやってきている
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見て、夜がこんなに明るいからみんなきちんと夢を観られないのだ
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この街にただ天使だけが生きている、あるいは天使だけが死んでいる
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布団に棲む一億程の生き物のゆめの上で見る私の夢であるらしい
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朝はいつも布団の上で真夜中にうたった歌を思い出そうとする
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目が覚めて忘れた夢を思い出すとき、死んだものしかいなくなっている
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窓ガラス打ち破り飛ぶあお鴉眠ったようにねころんでおり
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「この田には二人少女が沈みける」蛙低く鳴く候に水敷く
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私の腕に穴掘る夏の蟻
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総ては生きている間に起こり遠くの山が燃えている
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スタッフロールの寂しさの、のち、春の雪
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ある場合について少し考える。例えば街に顔があったり。
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大昔いつか誰かがみた夢の続きが書いてある日記帳
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図書館の閉館22時の帰路パンナコッタを2リットル食う
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歌を詠む時の無言歌を詠みできた歌の無言、歌を読む時の無言
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夜の河の向こう岸まで自転車を漕ぐ月はうんうん頷いている
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まずひとつタイムワープの壁として肉が光に成れないのです
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お参りにはお金を投げるてふ楽しさがあるあった財布の五十円をおりゃっ
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河原に降りてきた天使と虹色の日を探しに行こうとしていたような
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ビール瓶を逆さに持った天使が居り春の夜道の花色の風
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桜色溶け出すような春の闇
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溢れそうな揺れ方で曇りの春の海、空の光の色は優しい
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彼は蓮の蕾の裡で眠っていた、泥が汚れたら蓮は死ぬのだ
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わたくしの血を遡る霊達はひと塊で天井に棲む
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三億の幽霊どもの大群が虹の色をした怒りで此方へ
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おぞましき色の重力の中、ある一瞬、あの顔だけがはっきり見えます
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おぞましき色の重力のなか空を見ようてんだから狂ってしまいます
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