Utakata
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昆布子
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空白に字を当てはめてくりぬいて色がついてくような毎日
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居なかったことになるなと記し置く ただ今感じた気持ち言葉に
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ばいばいと振ること覚えた手のひらが 我から離れ嬉しさみしい
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君が名を初めて呼んでくれた日をおぼえているよきっと死ぬまで
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満開は想像の倍短くて 命は桜に例えられない
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やることは山積みだけど捗るはパズルゲーのみ深夜2時半
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顔も見たこともないのに聞き慣れたラジオネームは友だちみたい
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この広く苦しい場所に爪痕を残す気持ちで灯す一音
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この傷にキスをください愛される理由になれば救われるから
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この性で生まれただけで命まで狙われる世よここは地獄か
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故人には流行病も感染らぬと故郷の墓地の土のみを踏む
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目覚めては都会の価値は薄まってやがて私は海へと向かう
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上がりまで自分の番だ人生は 家族も
他人
(
ひと
)
も盤面は別
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君のことどうしようもなく救いたい手立てはまるで浮かばないけど
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真新し いのち見出す紫陽花の空まで届く芽はつややかに
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取り出して眺めてしまう思い出は反芻されてダイヤの硬度
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ささやかなSOSを歌に込め宇宙に託す誰か拾って
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真夜中のホットミルクよ願わくば闇に陥る思想をとめて
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あと六歩 チヨコレイトで上がりたい 心読まれてチョキで勝てない
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この体 真に自分のものなのか問おう自分と思える日まで
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黙るより鋭利な本音選ぶから君の涙は私を責めて
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不自由に気づけることが自由だと感じることに感謝する今
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女子がみな紅いルージュに憧れる時代はすでに終わったという
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天国の順番待ちと住み慣れた地獄の底とどちらを選ぶ
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夜明けには静けさがあり眠れない我が心には寂しさがある
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なめらかだ 最後に泣いた日のことを思い出せない程の人生
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観る・食べる・着る 縁もない誰彼の作った「べき」に踊らされてる
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自分から望んで生まれてきた人はいないはずだが特に私は
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本当に優しいならば運命に気づかせぬままはぐらかしてよ
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君の名を呼べず乾いた唇が濡れないうちに呪詛を呟く
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たぶん今日星がきれいだしこれから海まで走る帰りは知らん
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