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元々は ネタで始めた ダイエット
いつの間にか
(
175センチ
)
本気になった
(
55キロ
)
2
重石にはならぬが酷く冷ややかな死にたい気持ちも抱いて生きてく
2
コメダで オーダーしたいの 色々で 詰まるところは いつものコーヒー
2
人の目を 見るのが怖い 君の眼を 見る僕の目は たぶん泳いでる
2
この谷は深く深く 峠の前の 神かがったような空気
2
指先のラベンダーグレー乾き待ち、さながらセメント工事なりけり
6
そのからだにめぐるコーラと悲しみが 炭酸の痛みで私もわかる
2
泥
(
なず
)
みゆく無花果色の夕の空ただそれだけの
十月
(
オクトーバー
)
のそら
4
トッピング長々伝え「それ2つ」何とかチーノを君と飲む午后
21
究極の真理に震えた後の手で葱と生姜とにんにくを切る
1
毎日を合わない靴で行くようで花でも見ずにはやってられない
2
冷蔵庫の永久凍土になりそうなピーナッツバターと君を待ってる
8
産めるのに産まない人も産みたいが産めない人もいる 生きたいよ
1
さみしさを埋められなくてまたひとつ積み木の城が崩れてゆくの
1
新婚の君に幸あれ心より『You Raise Me Up』を歌う
1
「声が好き」十年前も言ってたね私の魅力はそれだけですか
0
ともすれば灼かれてしまう愛だからもう逢わない方がいいですね
0
愛された後の身体にひかり降りたったひとつの花になる我
4
鋭き葉作らず生まれ散るばかり柔らかき芽は作らねば出ぬ
1
写真だと思ってポーズをとる人の「これって動画?」と気がつく
間
(
あわい
)
2
「ww」
(
わらわら
)
が君の彼氏になってから「笑」
(
わら
)
に自然と変化したんだ
2
階段を二段飛ばしで駆け下りるように冬へと近づいてゆく
4
足元の誰とも知れぬ跡を踏む雪の音を聞き春を想えば
2
余計に寂しくなってしまうなら足を折ります時計の針も
3
看る親と病児の摩擦流星の夜に紛れて涙隠せり
4
「次止まります」一斉に灯火して夢の続きが駆け下りてった
5
太陽のように輝く無意味さと道の小石に過ぎない意味と
5
洗うなら洗濯ネットにそっと入れやさしく洗って今日の私は
6
「ありがとう、でも僕一人でできるから」ほっぺを寄せるあなたはいない
8
言葉なく心だけある我が犬は私の気持ちいつも見ている
5
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