どろどろと溶けて液体になってから虚無感すらも酷く愛おしい
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電話越し「あなたの声が聞きたくて」「今どこにいる?」「あなたの後ろ」
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もう三時朝の始まり寝ずに知る もう今日この日は悪い気がする
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意味すらも越えて見目だけそれでも良い 言葉の羅列の波に飲まれたい
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夜のスキマ こころのさけび 綴りしも 投稿しそびれ メモが増えてく
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氷まくら使って 足はねこをのせ ねこ母寝るとき 頭寒足熱
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「また明日」 明るく言うの 精一杯 弾む心音 誤魔化しながら
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立ち尽くし 空を見上げる 僕たちは まだこの星の 青さ知らない
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ラブソングなぜこんなにも流行るのか君に恋してその理由わけを知る
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タンタムトタンタムトントタムトント恵みの音を惜しげなく雨
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ネクタイ崩してひかりをつけるエースのあの子は白球と笑う
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「次もまた来てくれるよね?」と言質取られ言葉を濁す隙間をさがす
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バスを見てLEDが多いなと方向幕よ永遠に在れ
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一刻も早くあなたに会いたいの夜の七時に待ち合わせする
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帰宅後に化粧落として素顔になる今の私はすっきりしてる
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バス見つけ記録を取ると君が言う誰の影響受けたのだろうか
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演劇を見て初めて知る描き方心の描写はとても繊細
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あんなにも望んで行った職場だが私の席はもうどこにもない
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真夜中に癇癪起こし涙するいつまで経っても治らない癖
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今日からは一行日記始めてみる区切りの良い日四月一日
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朝起きて机に向かい手帳書く今日はどんな一日にしよう
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辻利の茶守破離しゅはりの精神究めつつ作った品々努力の賜物
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あの人に会いに行くため黄泉の国 ご飯も一緒に食べたんだ あっ
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自分の性どっちにしたって社会では生きられなさそうだから真ん中
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昼寝 何もなくてもよくないですか 保健室の磔マイメロ
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「君のことまだまだ全然知らないね」知らない笑みにまた恋をする
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絶対にしてはいけないことがある、戦争、差別に、いじめ、虐待、 誰かを悲しませ、苦しめること
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どうしても、見抜けなかったキミの心、いや、見ていなかったキミの心
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お手紙の返事がLINEの時代でも へたな字くれる 君が好きだよ 
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いたずらで タンクに砂糖 入れられて 見るも無残な 単車離別に
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