Utakata
登録
Login
冬村窓果
フォロー
3
フォロワー
12
投稿数
232
夜の感傷と一抹の寂しさ、それから道中での思いつき。
1
2
3
4
5
…
次 ›
最後 »
百円は割り切れるけど出費上割り切れなくて覗き込んでる
5
お手持ちの傘は黄色い線内で気遣いあって濡れそぼってる
7
行き道の足もと二度見 甲虫みたいな茶色カマキリの鎌
7
踊りたいときに踊れるはずもない その点うたは場所を選ばず
9
喋るとき、ぜんぶ喋ってしまいたい 次のターンの保証はないから
8
皆々様お手を拝借 ほら立って これでお別れカーテンコール
8
みな獣 けれど毛皮を持っていないからには定義上では自称
5
咳をする 喉が乾燥してるだけ 風邪じゃないけど罪悪みたい
12
「あっいいな」思って場所を見てみると遠く前橋、福岡、東京
6
もしもし、と誰にでもなく呼びかけてみたくなるふと心のなかで
9
血色の悪さをまるで美のように褒め合う怖気立つ美白主義
11
不足した自覚があった未知たちの答えがあった未読の便覧
6
運ばれるだけの時間があることがわたしにうたを考えさせる
8
他事が充実すれば手をつけず 結局ふとした余暇の産物
7
見られたいわけじゃないけどただぼくの生身の
肉
(
じつ
)
を肯定されたい
6
「この人は関東かもな」「関西だ」乗るたび思うエスカレーター
9
理不尽はあらゆる場所に転がって罪なき人も犬に噛まれる
11
活字から離れられないどうしても本じゃなくてもなにか読んでる
9
昔からなぜかパスタが苦手です ラーメンとかはじゃんじゃん食べる
5
じつと見るあの
眼差
(
まなざし
)
の正体が刃物だつたら傷がもらえた
3
取りこぼすことのないよう目を皿にしても手も目も二つしかない
7
無いものを「ある」と思って生きているような世界の真実は闇
9
萌
(
きざ
)
しさえ取るに足らないものを見るように過ぎてく急ぎ足たち
9
階段をひとつ飛ばしで駆け上がるように急いで置いてかないで
11
お年頃わざと昔の名称を調べたことが今にも遺る
4
琴線に触れる こと、こと、音がする そんな気がする こころが動く
10
濁らずにただ「さみしい」と言う君のとげを落とした甘えを愛す
7
「さよなら」と言うのでもなく見ていないうちに指先ひとつの別れ
10
それだけの繋がりだった わかってたはずなのに今ただ寂しいの
5
友だちでしかないけれど
○○
(
君の名前
)
はわたしにとって君だけ、ごめん
3
1
2
3
4
5
…
次 ›
最後 »