Utakata
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冬村窓果
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夜の感傷と一抹の寂しさ、それから道中での思いつき。
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お年頃わざと昔の名称を調べたことが今にも遺る
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琴線に触れる こと、こと、音がする そんな気がする こころが動く
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濁らずにただ「さみしい」と言う君のとげを落とした甘えを愛す
7
「さよなら」と言うのでもなく見ていないうちに指先ひとつの別れ
8
それだけの繋がりだった わかってたはずなのに今ただ寂しいの
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友だちでしかないけれど
○○
(
君の名前
)
はわたしにとって君だけ、ごめん
3
いつまでも居てくれるって思ってた 当然じゃない そりゃそうだよね
5
大人とは知らないうちになっていて祭り屋台で気付いたりする
11
やけくそで決断すると気がつけばいつもなぜだか茨の道で
9
あのひとやそのひとみんな神さまでわたしひとりが人間のまま
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降車する隙もないのに襲い来る腹痛さらに空席もない
4
踏ん切りがつかないことはルーレットとか神さまに任せていたい
5
ずぼら
+
(
たす
)
露出嫌いは汗だくで夏でも上に一枚着てる
4
衒いなく生きたくはある情けなさ 自信過剰がそれでも透ける
5
ふと肩をぐいと後ろへ引くだけでゴリとかなんか音がして嫌
4
もうちょっと詳しく書いてくれないかお初はなんにもわからないから
4
半月の弧と直線はきみ次第 そっぽ向いたり舟になったり
8
案外に現のほうが夢よりも朧なもので掴めずにいる
7
人生のためにはたとい
現在
(
いま
)
でないほうがよくとも逃さずにいたい
3
責任の重みがなくてなにごともまるで所在と思えずにいる
2
痛みだけ無視してしまうぼくだけに損があるならまるくなるから
2
暗闇の
室
(
へや
)
ではじめて気付く夜思っているより外は明るい
6
ペンギンが「ペ」って鳴いたら「ンギン」にも意味を見つけてやらなきゃいけない
5
ゆるされてその先なにがあるのかを ゆるされなくて知らずにいるの
5
走ったら間に合うはウソその前にもっと余裕を持つべきですね
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ギリギリを生きてるそして当然にちょっと遅れて間に合った顔
4
見渡しの良さみたいのがほんとうにいいことだって思っているの?
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ターミナル 人混み流れ 惑うひと 洗濯槽の枯葉みたいに
7
ひらがなで「ぴょ」ってなんだか間抜けでも結局それもわたしなわけで
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ペンギンを気取っているのぴょこぴょこと歩いてるだけぜんぶ言い訳
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