夜野まど    フォロー 2 フォロワー 5 投稿数 44

夜の感傷と一抹の寂しさ、それから道中での思いつき。

いとおしさ振りきれそうな心地でも思ったよりも伝わっていない 

春先のほのかに笑んだあたたかさ それは昼時の微睡みに似た 

悲観して貶して沈むようなひとくるしいだけで生きてはゆけぬ 

うまれると知っていましたきみのこと〝 ソレ〟とは別だが気に食わない 

うまれると知っていましたきみのこと “ソレ”とは別だが気に食わない 

とおいよる逸れたあの日窓のそと気付けばきみを思って耽ける 

まじないとのろいの区別がつかずに解いてしまった今は亡き愛 

愛だけは夜のぼくすら救わない そう知るために一生を賭す 

沈めない死にたくはないそれでもと足掻いて伸ばす『て』の醜さよ 

コンクリの雨で満ちたる凸凹にひかり透かせば花火のやうだ 

さあこれで名実ともに春が来た 一週間後せまる卒業 

一文字辛いに足せば幸せになると言えたら幾許の祥 

失ったままの標を探してる代わりになれぬ導きの眼だ 

感傷の一言をただ記号へと無意味におこすコピーライター 

いつさくと肩の上乗る子が問えばまだだまだだと焦らす桜よ 

「ああ」とだけ溜め息を吐く君の白さが僕を暑くするのだ 

〝 愛おしさぜんぶ抱えて生きてきて 〟そんな願いは叶わぬ戀だ 

寂しさと哀しみだけが埋められず産まれたままの無造作に棲む 

これだけは埋まらず悲しい夜の色取り残された夕の残り香 

自覚なく過ぎゆく月の気の急きに実感できぬ冬の訪れ 

判別のつかない四季の折々が日本たらしめなくなると吐く 

囁きは夢となりしか墓無しの忘れられたが最期の薄荷 

馬鹿なのか 一つ覚えの言葉しか出てこず焦るあの日の夢が 

知りたいを抱えて生きた幾星霜 そうあれかしと願うなどうか 

いつかした読み間違いを集めては無造作すぎて山となるはず 

変化なぞ死に続けてるのと同じだなんてことを考え生きた 

ただ生きてつられつられの毎日を見えぬ未来に費やす悲観 

寂しさに骨があるならきっとぼく無理やり骨を折り続けてる 

度重ね募る想いを閉じ込めた箱を見つめて過ぎる年月 

感傷を傷と言うならこの傷はそうとは言えぬ単なる穴で