Utakata
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冬村窓果
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夜の感傷と一抹の寂しさ、それから道中での思いつき。
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星をみるようにあなたをみています逃さぬように目を見開いて
5
人間を「ひと」と呼ばずに「人間」というひとはただそこに立ってる
3
読み物を愛しうつつの実よりも文字の
海中
(
わたなか
)
えらぶその
性
(
さが
)
4
いい靴の条件を傷前提で履いてはひとつ積み上げる生
4
腹音をカミナリ様と呼びなぜか臍を隠した幼子の朝
5
アホアホと漫画のように鳴くカラス初めて聴いた二十歳の初冬
5
あとにすぐ続く心で「
恣
(
ほしいまま
)
」 ワンクッションを置いているのか
2
ひと文字に五つをつめて
恣
(
ほしいまま
)
あなたに咲んだ夢のあとさき
3
読み物を愛して時を徒らに過ぐひと曰く、時とは字だと
6
手を組んで祈りを愛と呼ぶひとも とかくこの世はみないき難し
4
ひと月の過ぎたるを矢のはやさだと喩うは多事も怠惰も同じ
4
永遠を求めたところで叶わぬとおのれの
性
(
さが
)
を知ってのことです
6
早まるなそこにわたしはいないしさ竜宮なんてものもないから
4
覆水は二度と盆には返らない 君はとっくに人生だった
2
ステップを踏みたくなって今日もまた文字の
海中
(
わたなか
)
躍るスカート
6
みぎひだり先頭に立つその人の位置で地元が透ける
ES
(
エスカレーター
)
4
性質と世中知られるものと知り おのれの中の崩る天才
4
二人称「あなた」の友は二人とも同郷らしい もしや方言?
3
荒れた胃は腹減りに似た空白をムカで飾って誤魔化してるの?
3
昼飯はどうしようかな 朝飯と同時に取り組む大事な問題
9
寝不足が連れてくるもの、嘔吐感、軋む身体や熱持つ
眼
(
まなこ
)
7
走ってはダメと昔の張り紙が脳裏でいまを責め立てている
4
飲み込みの悪さがいつもぼくだけに周回遅れで解を与う
4
酒カスじゃないよ絶対違うから 味の種類が多すぎるだけ
3
ジュースとの違いわからぬまま重ぬ 恋に恋するような飲酒だ
8
雨道で滑らぬように踏ん張って二年目にして初の靴擦れ
5
ずる、つる、と足を取られて摺り足のやめ時かなと思う雨橋
5
雨の日は寝そべるよりもへばりつくそんな気持ちで下る坂です
8
夢のなかなぜか地元で自転車に乗ってた父は他県住みです
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何もかもいつも通りに後回し 〆切今日がループしている
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