夜野まど    フォロー 2 フォロワー 6 投稿数 62

夜の感傷と一抹の寂しさ、それから道中での思いつき。

失ったままの標を探してる代わりになれぬ導きの眼だ 

感傷の一言をただ記号へと無意味におこすコピーライター 

いつさくと肩の上乗る子が問えばまだだまだだと焦らす桜よ 

「ああ」とだけ溜め息を吐く君の白さが僕を暑くするのだ 

〝 愛おしさぜんぶ抱えて生きてきて 〟そんな願いは叶わぬ戀だ 

寂しさと哀しみだけが埋められず産まれたままの無造作に棲む 

これだけは埋まらず悲しい夜の色取り残された夕の残り香 

自覚なく過ぎゆく月の気の急きに実感できぬ冬の訪れ 

判別のつかない四季の折々が日本たらしめなくなると吐く 

囁きは夢となりしか墓無しの忘れられたが最期の薄荷 

馬鹿なのか 一つ覚えの言葉しか出てこず焦るあの日の夢が 

知りたいを抱えて生きた幾星霜 そうあれかしと願うなどうか 

いつかした読み間違いを集めては無造作すぎて山となるはず 

変化なぞ死に続けてるのと同じだなんてことを考え生きた 

ただ生きてつられつられの毎日を見えぬ未来に費やす悲観 

寂しさに骨があるならきっとぼく無理やり骨を折り続けてる 

度重ね募る想いを閉じ込めた箱を見つめて過ぎる年月 

感傷を傷と言うならこの傷はそうとは言えぬ単なる穴で 

前を往く車が吐いたガソリンのにおいを気にして息を詰めては 

性癖にぐっさり刺さる短歌見て 作者を見たらお前なんかい 

夢うつつ 見える景色が何方だか わからず焦る午後のひととき 

目を瞑りいつかいつかを夢みてた そうして過ぎた 時は金なり 

さよならと初めましてが飽和する 腹一杯の名刺ケース 

知らんけど わからんままのこの通知 とんでく先が404や 

望むのは夢と現で読んだ本 忘れたままの中身がほしい 

眠けむり 夢の向こうにみた背中 こんな時だけ出てくるなんて 

空が目に痛いほどには青い頃 いつだかの日にした影送り 

今はもう想ひ出はなきふるき日の 秋をみる度懐かしくてさ 

月が綺麗だといった君の赤ら顔 偶然かしらそれともわざと? 

溜まりに溜まった屑籠には ため息すらも質量のない塵