冬村窓果
2
10
投稿数
267

夜の感傷と一抹の寂しさ、それから道中での思いつき。

飛ぶように過ぎ去る時に毎月のように言ってる「もう○月!?」
10
終電で帰るかも、って出る前に今日のログボは取りきっておく
4
熱持ちのスマホは最近動作不良 モバ充すらもご機嫌次第
4
居酒屋の薄味サワー(小ジョッキ) だのに炭酸ばかりが強い
5
ダサいのは服の在庫がない所為と思ってたけどまず身だしなみ
5
百円は割り切れるけど出費上割り切れなくて覗き込んでる
4
お手持ちの傘は黄色い線内で気遣いあって濡れそぼってる
6
行き道の足もと二度見 甲虫みたいな茶色カマキリの鎌
6
踊りたいときに踊れるはずもない その点うたは場所を選ばず
7
喋るとき、ぜんぶ喋ってしまいたい 次のターンの保証はないから
7
皆々様お手を拝借 ほら立って これでお別れカーテンコール
7
みな獣 けれど毛皮を持っていないからには定義上では自称
4
咳をする 喉が乾燥してるだけ 風邪じゃないけど罪悪みたい
11
「あっいいな」思って場所を見てみると遠く前橋、福岡、東京
5
もしもし、と誰にでもなく呼びかけてみたくなるふと心のなかで
8
血色の悪さをまるで美のように褒め合う怖気立つ美白主義
10
不足した自覚があった未知たちの答えがあった未読の便覧
4
運ばれるだけの時間があることがわたしにうたを考えさせる
6
他事が充実すれば手をつけず 結局ふとした余暇の産物
6
見られたいわけじゃないけどただぼくの生身のじつを肯定されたい
5
「この人は関東かもな」「関西だ」乗るたび思うエスカレーター
8
理不尽はあらゆる場所に転がって罪なき人も犬に噛まれる
10
活字から離れられないどうしても本じゃなくてもなにか読んでる
7
昔からなぜかパスタが苦手です ラーメンとかはじゃんじゃん食べる
4
じつと見るあの眼差まなざしの正体が刃物だつたら傷がもらえた
3
取りこぼすことのないよう目を皿にしても手も目も二つしかない
5
無いものを「ある」と思って生きているような世界の真実は闇
8
きざしさえ取るに足らないものを見るように過ぎてく急ぎ足たち
7
階段をひとつ飛ばしで駆け上がるように急いで置いてかないで
9
お年頃わざと昔の名称を調べたことが今にも遺る
3