この夜がどう明けるのか知らないし明日がどうとか考えられない
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体育祭終わったあとの白線を踏みつぶしながら余韻に浸る
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今日もまた一粒落とした貝殻の海 飲み込んでしまった言葉の数だけ
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遠慮がちな電話きっとお互いマジックテープのふわふわの方
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この部屋はぼくの楽園ぼくだけが知るバランスで保たれている
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昼休み君を見つけて立ち止まる 「よう」で終わらせたくはないんだ
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部屋のすみ古いスマホと君の写真 想い出せない会話があって
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秋の陽は優しいよ 澄んだ目をした女性が 日傘をさして バス停で済ましていたよ
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人魚の尾は肉か魚か あの店のチラシは今日も艶艶ひかる
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否みがたい実体として標識の支柱が並んでいる道の脇
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苦手だった単元勉強頑張ってテスト問題見るのが楽しみ
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四畳半の砂漠の中に我はいてゆるやかに死ぬ痩身は銃
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恋人にだけ耳見せる世界では耳のビデオが売れると思う
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席替えで一番前を引いたけど私の後ろ推しだからいいや
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山上の祠見下ろす川のに遠く呼ぶ声あれはあなたの
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てのひらの炎大空高く舞え心の澱と願いを乗せて
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体育祭終わったあとのクラスLINEアルバムに増えるキミの笑顔
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海の中沈む心地で眠りたい ただ微睡みを漂っていたい
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イラついているときは何してもダメ!ウィスキー飲んでシコって寝てろ
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薄暮れにひとりぼっちも儘ならずだあれもいないぼっちの僕が
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暮れてゆく大きな太陽西の空じゅっと音する昔ばなしよ
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今朝買った205円の砂糖水俺の体を癒してくれた
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花柄の布団カバーの野にダイブしてまだ遠い春にまどろむ
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電車内、路上、仕事場、繁華街 君が滅ぼすための東京
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義母様かあさまを、馬鹿にするな!」とシンデレラ 元気に育ってくれてよかった
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空の旅秋の鰯雲がゆくその雲影に我は憩いて
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きみ宛の送信ボタン押す度に身投げするかのような気分だ
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青らんで秋の陽は差し、あれも、これも、ああもう在るってことにしとこう
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コスモスと柿とススキと鰯雲秋揃えの夕日去年も同じ
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消し忘れた電気に帰ってきて気付くようなあの頃約束した日
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