僕ひとり 見過ごしていた君などが そうかんたんに愛など歌うな
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空よりも遠い宇宙そらにて待つ君の声が聴こえて耳を塞いだ
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友人が冷たい所は落ち着くと熱弁の末 墓の下へと共に
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夜も更けて ただもくもくと ポテトサラダ つくる台所 ひとり立つ
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わざとらしく、大きめに割ったカステラを 笑って断る母の意固地
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無条件自分への褒め難しい なんの根拠も信用もない
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折り紙の 紫陽花 折ってると こころなしか 涼しくなるね
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金沢の魅力はなにか?と問われれば「文化施設の多さ」と答える
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ひさかたの(枕詞) 梅雨晴れの空 高過ぎて 僕の心は 意味わけもなくブルー
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日本酒 一升瓶なら 四日間 四号瓶なら 残す事あらまじき 
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アスリート 筋肉女子と 試す時 力比べで 俺は味わう
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衆議院 解散無くす あの総理 日本の未来 崩壊しそう
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きみかため 作るプリンは甘さなく 今失敗しておいて よかった
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幼き日、友と遊んだ公園に、今では、少子化、漕ぎ手待つブランコ
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墓参り どんな息子に なったかな 想ひ涙す 夏の日の午後
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感覚が麻痺しているが もう週末 安息日だね 礼拝行きたい
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ロザリオ型アクセの メダイの部分とこハート 聖書の文言 ラテン語彫ってる
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色を退く つまむあなたの指先もこの指先も同じ粟花
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幼き日、兄妹喧嘩の結末は、兄が悪いと、いつも断罪
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ダンジョンでいろんな人と交流し作ろう君の参列者名簿
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出勤の息子の背なに夫の声言いにくそうな「行ってらっしゃい」
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ぜつぼうや愛、を歌う今の君 昔の君には見せられないな
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愛らしいフリルのワンピを見るたびに思い出す人がいるということ
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片付けるときが来るまで元気でと祈りこめつつ扇風機出す
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幼き日、遊び疲れて、兄妹と、長い影にて、追われて帰る
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目の端にはるか山並望む地に指を折りつつ散策続く
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一度だけきみが使ったナンプラーが別れたあとも鎮座する棚
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これからも皆んなの平和を守ってね だってあなたは正義の味方
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君の目に一途いちずに優しく見つめられ 瞳に映る私は瑠璃色るりいろ
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君がいて ただ君がいて その横で ぼくのほっぺは桃色になる
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