感情を犯されがちな僕たちにまだ早すぎたインターネット
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雨の日にこそ知る風景 嫌なニュース その日の午後に会えてよかった
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幾億の人々の群れ君という奇跡に出会う銀河の掟
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離れたら体内温度は下がりゆく私の肌は清く正しく
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混じりあう視線の先に講義後の約束交わす君と僕かな
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ジュルジュルとムクドリの群がにぎやかに「春の小川」をさわやかに詠う 
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応用は苦手だけれど君へ取る距離は微妙な公式使う
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日も暮れて蛭も虫も騒ぎだす令和の五月熱い温度
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ひとくいのイメージほどには怖くないつぶやきながらゆく鬼子母神
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今日昼間歌を作ろと思ったが忘れてしまったそんな休日
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多過ぎと思うぐらいがちょうどいい やはりキャベツは縮むのだなあ
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三十になろうともいう真夜中に嗚咽を漏らす恋をするとは
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トンネルを解体して砂の城を立てたら 君が喜ぶと思って
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悪魔との契約交わして気を利かす その思考がさ 中二病だね
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アスファルトが発した熱によりぱんぱんと暖簾が揺れる両国の町
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何時だって黄金のエールぷは~して 呑兵衛のんべんだらりよ千代に八千代に
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吾の世界さらいて揺らすは蝶のようなあなたの瞬き睫毛の震え
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蜃気楼織りなす午後の微睡みはカラスアゲハの翅の煌めき
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本棚の中の一番奥の本まるで見たくもない想い出のよう
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憂鬱がぎゅうぎゅう詰めの月曜日 まだ聞こえない天使の喇叭
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手にはなほぬくもりのこる別れぎは袖をふりつつとほざかりゆく
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とらえたと思う我が手をすり抜けてなおきらきらと君は輝く
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指先でシーツのしわをもてあそびふるさとの形つくりては消す
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酒だから飲んだらなくなっちゃうのかな 酒じゃなくてもなくなっちゃうかな
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ソロモンの栄華にまさる野のゆりのよそほひをせよ我がたましひよ
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ブランコの影を結んでしだの葉が成長できずにひょこりと生える
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真夏日の都会にいたら頑張れと言えないかもね 暑すぎるから
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新緑のシャワーを浴びて東福寺 木々のかおりに翡翠かわせみの声
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カーテンをしめてだきあふまひるまのあやめもわかぬわたつみの底
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北溟の鯤てふ大魚わが家に飼はんとしたるゆめみてめざむ
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