ふきとう ゆきしたからかおだして いかけてくる ねえ、はるはまだ?
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ネイルり かわ寝入ねいるとは またなおし いと口惜くちおしい
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けてソファにそべり受話器じゅわきし ひくやさしいこえ微睡まどろ
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電車賃本より軽い紙幣でも 本では乗れず電車去りゆく
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ほほのなみだぬぐつてかるくキスをしてしやくりあげる子ねむらせる夜
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意味もなく 不安になった ここのつの 記憶を今でも ひきずっている
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今日グミを買い忘れてたションボリも明日には腹の中だね ムシャムシャ
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可愛いは作れるんだしどうせなら可愛い悪魔になりて微笑む
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駅前で侍シャツ着た丸刈りボウズ数人がかりで自転車チャリを修理か
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死語である「ぶりっ子」してるあの人の所作の音は、もう、正に、ぶりぶり
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始まりの挨拶からねお別れの言葉まで我が目を見て放て
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「トンネルを抜けて電波を手に入れた俺は最強だ」割れた智能手机
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よりたかくよりたかくこぐぶらんこよしきゐをこえてこの世の外へ
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脳天がとんでいないと耐えられぬ仕事ですかね基本的には
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午前九時午後二時の喫茶店同じ席で本を読んでるサラリーマン大丈夫?
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歩道橋の昇りスロープで電動機付きを追い抜く自転車・・・ニヤリ
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いのる手の花をひらいてときはなつ蝶のゆくへを知るよしもがな
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阿蘇五嶽 涅槃の峰に 蒼い月 水田に映えて ゆらゆら輝く
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ひらがなの 毛布をかぶって 歩きたい 読めない漢字は 一段飛ばして
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ってそらたかびどこまでも けるがするゆめなかなら
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ベランダに腰掛こしか煙草たばこくゆらせて 微笑ほほえみながらこちらきみ
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雑踏ざっとうまぎれてかお香水こうすいの におなつかしかえ
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グラノーラ たっぷりプレンヨーグルト クリームチーズ これでかんぺき
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はるい もうすぐえる はやい ったらげる きみきだと
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うごきだす地中ちちゅうこおいずみより はるかんずるはすこさき
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どこからかあらわ気付きづけば暗闇くらやみへ まるでしのびのねこ サスケ
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なんとなくになりてみたボードうら ってしまったあなたの秘密ひみつ
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ふじの花 vividでない声色と その優しさが うつくしいひと
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グミひとつぷにゅとやわくて窓ガラスにはりついた蛾のお腹を思う
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目を瞑り 歩きて進む 春の浜 永劫の音 寄せる足首
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