ずれてゐる禿頭の侭波止場へと仕掛けるものは爆弾とする
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われならず火事の青年音立ててピアノへむかひ指を揃へり
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美味かった、炒飯後のまんじゅうも。立ち直ってはいないのだけど
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欧州で ルター叫び 五百年 百年結成 奇跡の党か
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ドレスコードを守れ。紀伊国屋書店にて白昼刃物ふるふをとこは
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初恋は 真夏の澄んだ 空のよう ブルーな気持ち 積み重ねてる
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空気人間達の晩餐空気飾り立てて箱の外へいづることなき
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モリッシーのごと花束をふりまわせ夏盛りぬときの庵に
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災害に 命を救う 男あり 今は栄える 料理店かな
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江華島 懸命に生きる 人達の 笑顔の顔が 美しく映え
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「飲んでみて」 君のストロー 間接の ファーストキスは 甘すぎたけど
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海の青 夕日の赤の 境目に 紫探す 君で良かった
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我が娘 悩み乗り越え 集うらん 夫を支えて 誓願の道
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悩みこそ 原動力と 師の言葉 勝利目指して 負けるな友よ
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セーラー服 まとってメロスにyoutube 時を駆ける少女よ助けろ友を
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ウクライナ 百年三度 対ソ戦 悲劇の国に 幸を祈らん
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君がまた 他の男と 楽しそうにしている 僕は 目を背けてる
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もどかしい 我の心と 裏腹に 過ぎてゆく夏 遠ざかる君
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まいたけのハッピーパックも小さくなり 秋が来るのにと ぼやきつつ裂く
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照りつく陽 内まで焼かれ ウェルダンに 今が食べ頃 でも選ばれず
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よくなれど小麦は小麦熟れつつも一デナリよりたかくはならず
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「髪を切る前とあんまり変わんないね」君の知らない声を飼ってる
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戦争になるらし錨しづめるかのごと異人しづめて日本国民
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あしびきのヤマハピアノまへ調律われときみとをおなじくもせず
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群衆押黙りて支那人の喬氏の名札へ唾を吐きたり
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しづやかに基地となりゆく嶋ならむ神功皇后にはたづみつつ
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凪のごと自警たちはやつてきて 教練通りひとをあやむる
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純白に映ゆる誓ひよ中庭に凛と立ちたる百合花ふたつ
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そのバスに乗ってはいけない 理由もなく潮の香りがざらつくようで
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あんたねぇ10時に昼の弁当ひるべん食ってたら お腹すくはず休ませてくれ
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