聖俗のあわひに居りてデカンタかマグナムボトルか主よ決め給へ #サイゼリヤ短歌
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湯たんぽの 沸く間にちょっと スクワット おしりを三寸 下げて百回
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行間に 思いの丈を詰め込むも 重い理由に受け取り拒否に   
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とうめいで 音も香もなく さわれない あるのかないか わからないきみ /あさやんインスパイア
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犬たちは連なり尾を振り早足に話もしないねでも仲良しだ
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二十四の誕生日までの何回を君と一緒に祝えただろうか
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I am GOD's GRANDCHILD 腐敗せず三年もたせる冬の手仕事
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数年のブランクを経て菓子を焼くすぐに壊れるアーモンドチュイール
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予想より 早く添削 届いたよ お褒めの言葉 活力にせな
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悲しみは深く大きく広がって砂漠さえをもなくしてしまう
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彼岸へと導く電車あったなら往復切符手にし会いたい
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信じたくないからずっと走ってる立ち止まったら夢が裏切る
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アレグロはまだ遅すぎるわたくしを三倍速で耕しなさい
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通勤の 橋を渡れば しらさぎが 朝陽を受けて 川面に居りぬ
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ときめきが 消えた僕らに もう二度と 訪れぬ冬 別れもうすぐ
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「それでも…」に 続く思いや 表情が 二人の距離を さらに縮めて
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私たち違う銀河に住んでいる だから言葉でさえも歪んで
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車窓より眺める富士は誰を待つ凛とし覆うウエディングベール
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遠距離の切なさばかり甦る 画面越しのホワイトイルミネーション
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もうきっと 次の季節は 望まない 来春らいしゅん君は いないのだから
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しるすとて あとのこらぬこひなれど なほあらじとて胸にしるさむ
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冬服のクリーニングのタグを切る春を待つ雪国のほとりで
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ドドドドド迫り来る冬照らされて艶々になる晩秋の柿
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悪評を 受けて書かれる 我が母校 溜飲嘆きが 相交じる冬
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印刷の立ち合いという待ち時間待つのも仕事・・・歌でも詠むか
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忘年会 この週末は 早すぎた 今日シュトーレンを送ったところ
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ちま猫と 5ミリの距離で見つめ合う こばらがすいて おめめでうったえ
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青き空風が誘って白波に海は戯れ笑みこぼす我
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富津岬先端に立ちその先のその先に見る対岸のせい
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朝陽射す空と海とが境なく緋色あけいろに染むホテルの窓辺
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