講義中頭をよぎる悩みごと ここ数年で集中力落ちた
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幸せを腹から叫ぶあの曲を嫌いと言った私の残像
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つまずいて 転んで立って また転ぶ 何回だって 起き上がってやれ
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ひさびさに葉書を買って手紙書く ひと文字ずつに思いを吹き込む
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終わらない 痛みはないと 腹括り 痛み苦しみ 今世限りと
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もう誰も「よき倫理を!」とは言わないし 神は死んだと嗤う声も無し
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6日むいかには そっちに着くよ。 そういえば、 思いは先に 届いてますか?
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俺だって誘惑したいわけじゃないヒトが勝手に押し付けるんだ
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死にたいと呟く度にため息を漏らした「死」 俺も死にたい
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「早いかな・・。」 ガラスの知らせや 夏便り 二人見つめて ただ風を待つ
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久々に逢えたきみとの夜だから心のギアを二速に落とす
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光差す 苔むす寺の せせらぎに トンボ止まりて 幕上がる夏
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どうせなら星になる時その時は 光り輝くシリウスになりたい
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自分から離れたはずのこの距離は 僕の心を蝕んでいく
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大型のダンプは速度を上げてくる丈高く伸ぶ夏草揺らし
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土曜日を満たす余熱を剥ぎとって少しずつでも寝室に置く
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明日にでも地獄に落ちて構わない それでも君に好きと言いたい
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5限後にバスで立ち寄る香林坊こうりんぼう 東急ハンズで文房具を買う
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縁繋ぐ 昔ながらの 古本屋 本と人、対話に学びあり
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あいつらは大阪人とちがうんやで泉州もんやら河内もんやら
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うつりゆく季節の色もうわのそら あやめも知らぬ恋におぼれて
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うまいこと韻が踏めない 聖歌など 取り入れてみたき 聖歌隊クワイア出身
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忍びつつながめ出だせばくちなしの 言はぬおもひを香にこめつるや
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鯨落いさなおつ おほふかき水底みなそこに 橫たふからはぐこむがため
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心臓をつかむてのひらをたどれば幽霊の名前を思い出す
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みづくきの 岡舩おかふねひきつ牛方うしかたの 上荷うはにをはこぶ木曾きそ山道さんだう
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「あると」ってとっても素敵な名前だね 出逢えた彼女ひとにありったけの感謝を
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心とは 壊れるために 作られた 絶望するなら 夢なんて要らない
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コロナ過ぎ 花粉の季節が 終っても 未だにマスク 顔隠すため
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サルでさえ反省するのに君たちは。世界水泳も電通の餌食
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