ムックル
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投稿数
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その昔のスーパーヒーローは 僕らの瞼の裏で眼神経にのみ宿っている
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猫みたいな雲があくびをした気がした 風が吹いて ほら、もう憶えてないよ
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思い出せない 君の横顔も 香りごと想起できる流行歌も 感情になる
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本当は叶えたい夢があったそうな もうすぐ この映画も終わるよ 席を立つのかい?
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背中を撃たれ 血反吐を撒き 犬死にの今日へ
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誰かがくれたものが 身体と心を形作っている 真似た口癖とか 指を折る仕草だとか
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言葉や心が、愛やら請け売りが、実存や証明すら 風の裏拍と雲のあくびに混ざっていく
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シルエット通り夕暮れ街 四丁目のオールウェイズ 記憶の中の橙と紫のグラデーション
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暗転を待つばかりで冗長 鼠色の街 橙に溶ける頃に吐く白い息の様に
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健全であるかの様に 安心と降り注ぐ融和 俄然、興味の湧かぬ広告のデスゲーム
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三人称を単数で割り切れず 現在形で綴る俯瞰の文字 ただ酔って文学を謳うよりも 躁鬱を終わらせに来たのかい?
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必然がほつれて 事件が起きたとして 物語はあなたの応急処置として機能するだろうか
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殺人ピエロと雨予報 下水を避けて帰ろう 怖いんだ どうか、声を貸してよ チャット・ベイカー
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眠れない君に謎掛けをひとつ 明けない夜に指折り数えた、ふたつ
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死者の葬列の流れ 横目に歩いて行く 僕らはかつて天使だった
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星座は言い掛かりの解釈 僕らもいつかはそれになる灰燼の一粒
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つけっぱなしのテレビと強い日差し 殺したい奴が多い夏の日
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僕らが主人公じゃなかった事 美化して小説にしないでね
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プテラノドンって君が指差した秋津の空 きっと鳳凰雲だったよ
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ねえ、流れ星に祈らなかったよ 願いが冗談になったら嫌だったから
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煩悶の反復の中で サルベージできない詩を何度も焼き直した
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私達の定義とは違うつぶやきの拡大縮小に 眼を閉ざして包まり朝に眠ろう
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解答のない夜が連なった向こう側で 何にもない今日を称え合おう
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情熱と冷笑を何度も焼き直して 灰にならないものだけ思想と呼んで
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知性が枯れ果てるまで哲学しよう 祈りや呪いと友達になろう
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一人暮らしの灯りは一等星 私、古い約束に魅入られて踊っています
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私にいつか誰でもない神様がいた事を 忘れないように傷をなぞる
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まだパズルのまま 大昔に崩れた外国の塔の景色と、それに相応しい表現
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トワイライトが教えてくれた モネみたいな、この世界の色を
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感情の季語は四季折々 貴方の名前が良いのです
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