思ひ立つ ままに詠(なが)むる うたかたの 浮かぶが如き我が心かな
時刻む 砂一粒のきらめきに 積もるる日々は 確かなりけり 2
気づいてる 気持ちに知らないふりしてる 恋の醍醐味 秋空の下 1
この世をば 染めたる色は 幻と 知りても染むる 彩の儚さ 1
「月がきれいですね」なんて 他愛なく送る写真じゃ物足りなくて 1
ビー玉を覗いたブルーモーメント ずっとあのまま きっとこのまま 1
君が手を よすがに 立ちて来たれども その手離すべき 時は近けり 1
待ちあはせ 駅のホームの 一時間 肩を寄せあふ そばの温もり 1
熟れるより ちょっと酸っぱいままが良い 苺みたいな恋がしたいの 3
あかねさす もみじ 広がる道行けば ふと食べまほしフライドチキン 0
散りぢりになれども尽きぬ想ひゆゑ 一枚だにも君がもとへと 3
やはらかに寄せる光に 包まれて ながき睫の 影さへいとし 1
さざんかや ほろほろ零る花びらは 刹那に匂へどもなまめかし 1
割烹着姿でいっぱい温もりを 込めて待ちたい 君の「ただいま」 0