宇佐木 芙和子    フォロー 9 フォロワー 5 投稿数 59

思ひ立つ ままに詠(なが)むる うたかたの 浮かぶが如き我が心かな

ビー玉を覗いたブルーモーメント ずっとあのまま きっとこのまま 

面影を秘めればさらにうるはしき君は誰にぞ情けをかける 

また酔ひて星と街頭混ぜこぜで笑ひ交はむ二人きりにて 

春温く夏の薫りと秋の音 冬は冷たく四季告げる「風」 

君が手を よすがに 立ちて来たれども その手離すべき 時は近けり 

待ちあはせ 駅のホームの 一時間 肩を寄せあふ そばの温もり 

風もなく揺るる椿に近づけば 姿ひそめし小鳥かなしや 

熟れるより ちょっと酸っぱいままが良い 苺みたいな恋がしたいの 

ゆくままに澱みに動き得ぬままに濡らした袖は風に凍てつく 

初春の夢に見ま欲し君なれど 心さわめき眠り得ぬ夜 

あかねさす もみじ 広がる道行けば ふと食べまほしフライドチキン  

散りぢりになれども尽きぬ想ひゆゑ 一枚ひとひらだにも君がもとへと  

目も合はず夜闇に浸る時にこそ 我が身の温きことを我知る 

やはらかに寄せる光に 包まれて ながきまつげの 影さへいとし 

鈴の音に 子めく心をときめかせ 飾り煌めく夜を待ちたる 

さざんかや ほろほろこぼる花びらは 刹那せつなにほへどもなまめかし 

おのおのにおもひ人ある かたみゆえ 心解き難く 程は詰まらず  

さきはひし言霊ことだまは今何処いずこにか 影ひそめては 星に響きて 

初めてのお化粧したの 就活のためは建前 貴方のために 

割烹着かっぽうぎ姿でいっぱい温もりを 込めて待ちたい 君の「ただいま」 

行く先を しかと見据えて歩みたる 若人たちの背は目映まばゆきて 

枯れ枝に 空の鏡は ひび入るる ゆゆしくも なほ あはれなるさま  

自販機の缶スープ開け立つ湯気は 寒空浮かぶ雲となるらむ  

悲しみも別れもいまだ 知らぬ間に いっそ露と消えてしまいたい 

唐揚げの皮に ぱりっと噛みつけば 弾けて じゅわん みわたる 夜 

キンギョソウなぞに ゆめゆめ惑ふな アサリナは此処に咲き渡りける  

何方いづちにも くかたありて はばかりて なみだに沈む 夜の冷たさ  

たをやかに まなざし向ける君の志を 垣間見かいまみすれば風立ち騒ぐ 

君が胸とどろく音のこころよさ 瞼のとばり やや下ろしつつ  

彼にこそ知らめ と艶めかせし爪 思ひ及ぶるとき 待つ乙女