宇佐木 芙和子    フォロー 8 フォロワー 4 投稿数 49

思ひ立つ ままに詠(なが)むる うたかたの 浮かぶが如き我が心かな

あかねさす もみじ 広がる道行けば ふと食べまほしフライドチキン  

散りぢりになれども尽きぬ想ひゆゑ 一枚ひとひらだにも君がもとへと  

目も合はず夜闇に浸る時にこそ 我が身の温きことを我知る 

やはらかに寄せる光に 包まれて ながきまつげの 影さへいとし 

鈴の音に 子めく心をときめかせ 飾り煌めく夜を待ちたる 

さざんかや ほろほろこぼる花びらは 刹那せつなにほへどもなまめかし 

おのおのにおもひ人ある かたみゆえ 心解き難く 程は詰まらず  

さきはひし言霊ことだまは今何処いずこにか 影ひそめては 星に響きて 

初めてのお化粧したの 就活のためは建前 貴方のために 

割烹着かっぽうぎ姿でいっぱい温もりを 込めて待ちたい 君の「ただいま」 

行く先を しかと見据えて歩みたる 若人たちの背は目映まばゆきて 

枯れ枝に 空の鏡は ひび入るる ゆゆしくも なほ あはれなるさま  

自販機の缶スープ開け立つ湯気は 寒空浮かぶ雲となるらむ  

悲しみも別れもいまだ 知らぬ間に いっそ露と消えてしまいたい 

唐揚げの皮に ぱりっと噛みつけば 弾けて じゅわん みわたる 夜 

キンギョソウなぞに ゆめゆめ惑ふな アサリナは此処に咲き渡りける  

何方いづちにも くかたありて はばかりて なみだに沈む 夜の冷たさ  

たをやかに まなざし向ける君の志を 垣間見かいまみすれば風立ち騒ぐ 

君が胸とどろく音のこころよさ 瞼のとばり やや下ろしつつ  

彼にこそ知らめ と艶めかせし爪 思ひ及ぶるとき 待つ乙女 

真夜中に こっそり握って 頬張った 塩おむすびの 味はとくべつ  

あかねさす 眠れる君の 居懸ゐかかるる 外寒かれど 我が肩ぬく 

つづら折り耐えて差し着くいただきの 気のさやけさに 雨もまた良し 

目合はせて 指触れ絡め 頬寄せて ひとひらごとに 重ね重ねて  

逢ひたしと 夢に下燃ゆ 夜を越えて 朝陽に染むる 紅き唇 

澄みわたる 空に燦然たる星と まがへし飛行機の灯火よ 

あっちでは十二位なのにこっちでは運勢一位 だから信じた 

恨みても悔いても帰り来ぬ日々の 夢は現に 心は空に  

ひそやかに にほひくゆらせ 山茶花さざんかすそふくらかに ひらひらひらり 

あないみじ いきたふなし と嘆けども迫る荒波 この袖濡らす