Utakata
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sinano
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祖母が短歌を詠む人でした。少しずつ歌を増やしていきたいと思います。
青梅の固さ君なぜ早まりぬ根白の坂に残されし我
6
ベルリンの金メダリストも泳いだと誇られし川我らが故郷
6
カーテンを開け放ちたればきらきらと光る水面に泳ぐ水鳥
7
お
前様
(
はんさあ
)
風ば吹かせて白雲を散り散りにして会いに行くから
9
恋はまだよく分からない愛ならば分かる気がする二十歳の夕べ
4
「善良なことが取り柄」ときましたかそれはわが社に有益ですか?
5
始まりの鐘鳴り響く大空の下泣く菊池笑ったあなた
3
幸せになってほしいと願うなら送り出せよと人は言えども
4
としちゃんが小さなおててでドレミファソソだシドれれレソはミレど
4
ワンスリー、ツーナッシングと口をつく令和時代の昭和のおばさん
3
愛のこころは真心で恋のこころは下心情のこころはあなたの隣
6
厳しくも甘くもなくてちょうどいいここに私と同じ人いた
5
いつだって読み終わるのが惜しかったあの頃借りた四冊の本
4
おじちゃんが時折好いてくれるようあったかかった同窓の君
5
入学はあなたと私がおさまった巣立ちの写真はあなたとあの子
4
せんえつに過ぎることとは知りながらお地蔵様を兄と慕いぬ
10
何色を混ぜてもおれは黒なんだ言い張るあなたに注ぐ白色
11
新しい謎を求めに行くように館へ向かう隘路二人で
4
「あとひとり」殺せと叫ぶ満員の聖地に満ち満ちていくよ殺意
5
少しずつ少うしずつで変わってよこのままとろとろとろと過ぎたい
4
我の強き優しさ貫き通すてふ君が誰ぞに似ていて不安
2
善い人でいたいのそれが良いことでなくてもいいのギゼンシャだから
4
単純でごく純粋な言葉まで嫌いにさせたの好きの力よ
4
初めてのデートはなかなか来ぬ人を貴志祐介と待っていたっけ
7
投げるたび帽子がずれたあの夏は遠くなったねあなたは二十歳
12
お日様の匂いの吾子が鼻寄せて「ばあちゃんちょうちょの匂いがするわ」
9