Utakata
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どこかのだれか
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砂浜と 群れた青色 眩しくて 陽炎越しの あなたの背中
8
菜の花は しぼむ頃今日 雨が降り 花の気持ちを 汲み取った
雨
(
ひと
)
4
はる
(
春
)
となり
(
隣
)
梅や桜は 花開く 時は同じく 冬は霞んで
4
飛び火する
言葉
(
ナイフ
)
を
投擲
(
とうてき
)
簡単に 「悪気なかった」 逃げた世の中
6
あかさたな はまやらわをん 五十音 基本が大事 どんなことにも
5
シャーペンの カチッと音が 鳴り響く 静かな教室 テスト本番
9
ふと目覚め 寝付きの悪い ラベンダー 香る部屋には 淡いオレンジ
3
「
焦
(
じ
)
れったい 告っちゃいなよ」と 友達が 私が一番 思ってるのに
9
いつからか 恋に変わった 仲の良さ 付かず離れず 距離を保って
9
公園で 近くのともだち 呼び止めて 「まだ遊びたい」 ゆうやけこやけ
9
朝ぼやけ
橙
(
だいだい
)
色と
藍
(
あい
)
色の
斜陽
(
しゃよう
)
掲
(
かか
)
げる ひつじと
雲海
(
うんかい
)
5
夏祭り あなたと浴衣と かき氷 後ろの花火 ハートのかたち
10
カチカチと 時計は進み いつまでも 変わらぬ自分が 撮られた写真と
10
溺れてく 自慢だらけの 海の中 今日も誰かの サーフィンの音
6
世の中は 「差別、性別」 言うけれど それは綺麗な
言葉
(
バラ
)
の棘かも
7
柔らかな
灯
(
あ
)
かりと
天井
(
そら
)
の 白い色 一人も案外 悪くはないかも
5
夕立に あなたの顔が 眩しくて 「よく見えないね」 微かな笑い
5
夕立に 逆光のせいで よく見えない 逆によかったな 密かな思い
4
「人はみな 美しいもの」と 人が言う 自画自賛とは
甚
(
はなは
)
だしいと
6
嗚呼
(
ああ
)
今日も 人は静かに 散っていく 春の桜見る 四月の終わり
5
いつからか 絆無くした 人類は
皆
(
みな
)
己
(
こ
)
を削り 自ら儚く
7
ふと思う 深夜二時半 「本当に あなたとわたし どこが違うの?」
4
人は言ふ 狭い視界で
物見
(
ものみ
)
べからず 雪に
白鷺
(
しらさぎ
)
蛇に
草薙
(
くさなぎ
)
5
こんにちは 顔も名前も 知らないあなた 今日のあなたは 何をしてるの?
5
「この世から 一つだけ消す」と 神様が 自然の進化 人は
儚
(
はかな
)
き
5
水族館 密かに目立つ きらびやか 水槽の中 あなたはどなた?
4
雪解けの 音も聞こえぬ
鴇
(
とき
)
色の 霞かかりし
霽
(
は
)
るの月かな
5