やがてこの街をも喰らひ尽くすべき葛の触手の差しいだす花
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エミュレータをリブートしないで、そのまま、ミトコンドリア・イブのおとがい
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まぶしくて悲しい色だね秋雨の窓に映ったヘッドライトは
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左岸では紅葉もみじ集まり織りと成し夕まずめやきみが目を
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ねぇ君がどんな気持ちが分からない私の光はずっと君だけ。
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人知れず腐り落ちてく身とこころ恋は嫌だな愚かで惨め
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私だってただ寂しいだけの人間でした。幸せではないけれどもういい 。
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外を見る 音楽聴いてバスの中。細い抜け道 猫と目が合う
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出来たんだ僕が友達と呼べる人赤道よりも熱いこの頃
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心だって 風邪をひくこと あるんだよ 会えない日々が 長く続くと
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僕たちは ひとつの線で 繋がっていた 一方通行の ベクトルだけど
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痛みなら まだ耐えられた つらいのは それが僕だけだっていうこと
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街ふかくけむる朝にてわれらこの靄に編まれし仮象ならずや
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君に恋してるの? 恋に恋してるの? わからない。けど、君が好き。
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好きな人に 好きな人がいる 辛さって、他に例えが ない辛さだね。
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紅葉狩り二人で誘えず会募り 呼ばれた彼があの子の新郎
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荒れ果てた道に咲きたるバラのよう 人に優しく強くありたい
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「おはよ」って 挨拶したら 少しでも 君の心に 近づけるかな
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膝蹴りを暗い野原で受けている世界で一番すばらしい俺
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うどん食む湯気は悪態ふやかして涙を吸って天かすは丸
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できるなら さいごに彼におてがみを つづるじかんがほしかったです
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お徳用サイズの美白化粧水 涙と一緒に塗りたくる朝
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美しい物語らが連なって 私を生かし 殺そうとする
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秋祭りゆらりうかんだ露店の灯不要不急の待ちわびてた灯
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世界中みんなが死んでゆくような夕焼け電話にもう出たくない
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公園の砂利ともみじと夕暮れと初恋の日とおんなじベンチ
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人の無い家の裏庭尋ねれば 葡萄の下に懐かしい影
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満ち足りて注がれ続け溢れ出すお前がくれる土水光
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また夜に会いましょう。 ごめん、やっぱりすぐ会いたいし今から行くね。
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夜は空けて朝は来るから困ったら思い出してよこれまでの空
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