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わけもなく距離を取りたいときがある 空白の日をひとりで嘗める
(
)
(
)
(
)
5
気がつけば寄り添いあえる友は無し灯りの消せぬ夏の宵闇
5
天国に一番近い君の腕 目が覚め握る白に抱かれる
2
ミニスカートを履いた日に会いたくて君の乗ってる電車を選ぶ
2
テンソルの深き森より立ち出づる
普見者
(
アルゴス
)
の眼と
D
(
デジタル
)
. レーニン
1
実軸と虚軸の条里しろしめす
e
(
iπ
)
=
-1
(
聖なる式
)
を乙女はひらく
6
夢の中思い出せないあの人はこれから出会う人なのかもな
0
ゔ〜〜んと時たま唸る冷やい箱明日まで私を匿い給え
0
成分のメインが胡瓜のパックして浅漬けにされてるような錯覚
2
日中に溜まって喉を焼く毒を化粧と一緒に溶かして流そう
0
深き夜のラジオが話す「女」と「エロ」は遠くて
S
(
少し
)
F
(
不可解
)
0
駆け抜ける朝の路地裏 自転車の風になびくはまっさらの髪
1
パイの実が放り込まれた口内はお祭り騒ぎ ドンドコドン カッ!
0
この体流れる大河の激流と地殻変動溜息
台風
(
タイフーン
)
0
太陽の熱線浴びて染み付くは生きた証の地図かな多分
0
十三時 ピアノの音もとけていく スイカバーからしたたる雫
1
透明度うせつつ赤みおびてゆくえびのすがたをぢつとみてゐた
3
階段を流れる水の冷たさに立ちどまりつつ森をみている
0
「あの雲さ、夏って感じする」「わかる」さっきもしたね同じ会話を
2
からころん 涼しくはぜる サイダーの 下から眺む 君の横顔
0
水うてば土のにほひのたちのぼる庭にたたずむなつのたそがれ
5
この星のまばゆい夏の引力で真桑瓜たち落ちては光る
5
親戚の子供に笑いかけている まともな人の振りをしている
15
仏像の花にアゲハが廻りける両手を合わせて祈る仕草で
1
蝉みたく行動できたら大切に今日一日を生きられるはず
0
まさをなる空よりせみのしぐれ降る夏たけなはとなりにけるかな
0
どうかまだ眠っていてくれよと願うわたしの中の
涅
(
くり
)
いろの希死
3
小児科と内科のあはひかるく病む吾子とあゆめば片陰の濃き
0
鎌倉の夏休みに思いを馳せて 漬物よそう小皿を選ぶ
0
携帯を
掲
(
かか
)
げた画面に映らない あなたが
視
(
み
)
てる虹の先っぽ
0
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