老いた馬様々なこと働いて黒砂糖を美味そうに喰う
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ごめんなさい生まれたことが罪であり生きてきたことが冒涜でした
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各停が五分遅れているほどの憂鬱あした隕石がくる
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心からの本を差し上げし従姉妹から想いは心傷夏過ぎる街よ
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しとしとと 雨の降る夜は長いもの みんな寝ている 僕だけ起きてる
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後も先も無しに享楽に溺れた速度制限は僕のせいです
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生きてさえいればいいのよ頬つたう雫に意味ももたせないまま
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「行かないで」サロメは悪女の皮を捨てオフィーリアのごと涙と心中
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空腹を和らげるため吸うシンナーのにおいが僕の生である
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絶えにけりひとよの夢をかぎりとて交野がはらにあきかぜのたつ
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さよならも言わずに消えた赤い口やさしさだけじゃ辿り着けない
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手首切る人の気持ちが今ならばわかる 身体に生を刻むの 
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誰のためにもなれなくて思い出す 私のためにもう生きられぬ
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「上手に生きられなくてごめんね」と呟く君を浮かべて泣いた
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アウトレット行くから欲しくなるんだよ だけど行きたくなるし我慢も
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きらきらとかけらかがやくかたまりの氷のこにて挽ききりゆけば
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あなたが選んだあの人は絹のハンカチ 私は木綿 そう、木綿
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愛という言葉なんぞに泣かされて爪でつらぬく手のひら、生きて
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処女にしか懐かぬというユニコーンの角で自傷していたあの子
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客よせのパンダになれと黒ぬったニセモノでした ぼくはしろくま
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うつせみのこゑもやうやくおとろへてくりかへし弾くワルトシュタイン
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コンビニのタピオカ名乗る蒟蒻を噛みキャッサバを知るような恋
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忘れてしまえ肩の荷はぶら下げた二本の腕のせいにでもして
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始球式 私が投げて いいですか なんでダメなの 私ダメなの
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クソ偏見 広める前に調べろよ 無知無知してていいのはグミだけ
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¥1,000-で四枚セット新しいパンツの僕を見る人もなく
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iPhoneで「祭・花火」と文字入れたLINEと同じ咲き散る光
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教科書に載っている公式よりも賢く生きる術を知りたい
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見た事も会ったこともない 「君が好き」 誰に向かって言っているのか
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しやせましせずやあらましまよふ間にはや夕ぐれとなりにけるかな
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