満員電車でかい球落ちればインディージョーンズ
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志望動機言えない入浴剤では癒えるようになったのに
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音楽の仕事がしたい思うほど オケが大好き心洗われ
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ほんとうのさいわいを追う旅路にはいつもあなたがほほえんでいた
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グリーン車もそれ以外も窓からは満月
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気に入りのクッキー缶に本年の七夕飾りしまい納涼
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終電の各駅停車ドアきて世界が音をなくせし夜半やはん
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父からのSOSがまた届く 覚悟を決めて帰省の準備す
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顔つけもできない君が南国でシュノーケリング楽しんでおり
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キミのいる街に泊まった窓辺ではいつもより満月がキレイだ/バックム|ン
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水茄子のたっぷり含んだ水分と名前のよさに手に取った夏
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茹でたてを水にさらしてしゃっきりとざるへ横たう蕎麦にやさしさ
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人々のたのしみ漏れるぬるい夜はやくさらって懐かしき冬
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夢見せる代替品に出会えても代替品のタグは取れない
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及ばずと立ち去っていくあなたより素晴らしいものまだ見つからず
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祝祭に流れ落ち行く烏瓜からすうり  掴めず星とひときわ光る
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月明かり 窓より入りて 闇照らす 心も円く 包まれてゆく
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カラス2羽 炎天背負い 相止あいとまる 真黒まくろき螺旋の階段の 一翼を担う
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賭けに出る それが正しい 時もある それをするには 丈夫な土台
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いいように使われてるの?そんな事思うだけで苦しくなるよ
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比較して 無理して建てた 砂の城 崩れやすけりゃ また建てる羽目
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先を見る 確かにそれは 大事だが 地道に今を 築くのが基礎
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蛇口からこぼれる体温受け止めて心臓にひとつ嘘をつく
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亡き父の苦手なメロンを仏前に 供えしお盆の小さないたずら
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トイレまで九歩の距離の往復に 母の筋力守られている
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水のような淡いツキアイは続く(荘子②)
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お汁粉のような甘いツキアイは飽きる(荘子①)
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涙とは儚きものと知りながら とどめることが我にはできず
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きみの目と声と笑顔を借りて見た止まぬ東京ドームの歓声
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三日月に座ってみている亡き父の 時折聞こゆ不器用な声
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