禅堂で仏となりて座れども「ちーん」と鳴ればいつもの我に
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「諦める!」 「諦めなければ」「諦めよう」されど心は 未練タラタラ
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真夜中の 静けさの中 蝉が鳴く 耳の中で 今日も生きてる
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霧雨に木枯らし湿る極月に足取り踊りて時を早めん
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虫とても 生き物なれば 叩くとき躊躇いは有り 如何にもならぬが
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`50sの 反米委員会ごと 公聴会 パレスチナ擁護 反ユダヤと断ず/MIT ハーバード ペンシルバニア大学長喚問
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娘とは産んだ時からよそへ行く離陸の前にトランクに込める
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鶴の付く吉祥柄のポチ袋一箱献上うざい客だね ( 私だよ!)
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一人でも はち切れそうだ 宇宙船コウノトリ  ようこそ地球へ 叫べ呪文を
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自転車の補助輪なしで走るよう短歌がひとつ詠めたとわらう
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訥々とつとつと樋から落ちる雨音がひじりのごとく心を穿つ
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ゆで卵 亜光速落下し、遂に死  ♪ツィゴイネルワイゼン 脳砕け散る
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こんげつが今年さいごと知りながらクリスマスって言わないふたり
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どのメディア ニュースソースを あかさぬが でどこ検察 討ち入りは十四日?
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聖地とか 聖夜とかもう ぶっ飛んで 命の重さ 考える日々
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日が暮れて 暗くなるのも 足早あしばやに 師走は特に 走って過ぎる
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上履きで つま先伸ばし ターンする 私達はまだ 子供でいられる
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上靴を トゥシューズ代わりに ピルエット 校舎に日差す 影はふたりぶん
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ああ僕は あの夏何も 知らないで この冬に 思いをせていた
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半額でつながるぼくら終末を告げる念波を無視して眠る
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神様は  居るか居ないか 知らないが 試練多い日 神はどちらに? 
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運命の輪をなんどめかくぐるときもう戻らないあなたのことを
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ちま猫に「ゆっくり寝よう」と声かける たまには2時まで寝かせておくれ(苦笑)
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「もういいね?」 「もういいよ」と 返答す 錆びた身体に  未来など無し
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その日暈ハロは青を遺して逝く者が救世ぐぜのめぐりを約す祝福
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夢破れ 笑顔で気持ち 収めても 抗う心 捨てきれぬ吾
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ずぶ濡れの私をチャリで抜かしてく「ガンバレよ」って君もずぶ濡れ
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「なぜ? なぜ?」と 問うても策は 何もなし 生老病死 道は険しき
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内縁に指輪を渡す冬の月無数の星に無限の誓い
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きらいだとフリック入力き、いだと なんか全部がどうでもいいや
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