三十一みそひとを探しあぐねて終日ひもすがら 豆大福の塩味うれし
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蝉さえも鳴かぬ酷暑の昼下がり 住宅街は静寂しじまに沈む
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各地から 選手とファンも オールスタ 初のエスコン お祭り騒ぎ
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2-Bの集合写真から飛び出して私たち今ここにいる
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サヴァランがどういうものか分からずに 食レポじっくり隅々まで読む(流行りなの?)
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夏営業「直帰します」と言い置いて プールでサボる低生産性の俺
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国宝の黒曜石の展示館めぐりて馳せる石器時代へ
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知らぬ間に更けてしまった夜一つ冴えない僕と雪の降る街
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真っ白な雪が頂隠す様に洗濯の山に洗濯を積む
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「太陽がドカーンと調子乗りすぎや」 夫はときどき小学男児
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コンバイン右往左往と疾駆してみるみる刈られる豊穣の麦
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今年ってなんかおかしくねぇ? てか毎年こゆこと言ってねぇ? ずっとおかしくねぇ?
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夏風邪に臥せるわが目をみつめおるねこの口元にゃーと動けり
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避難所と洗濯機置く気遣いを「協力を」だけの一週間に /排水菅更新工事
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今まで馬鹿にしていた日傘が 今は救命装置に
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猛暑でももうしょうがない仕方ない大暑の名が付く節気なのなら
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チビ猫がのびのび寝てる 少しホッ もういたくない?大丈夫かな?
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深呼吸してもなんだか息苦しい ストレスかしら ヒトは難しき
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もやもやと しはじめている レンズがさ ふけばふくほど 曇っていく様
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スマートフォンゲームをひとつ諦めて生活をする時間を作る
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温もりも平和も全部冬がいい日差しが良いと君が死ぬから
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この道がここにつながる細い道感動しそのまま梯子酒
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梅雨雫 入道雲に 陽が射せば 白鷺が舞う 富士の高嶺に
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高層のビルから見える満月はほんの少しだけ私に近い/題『ビル』
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落とし物届いてませんかポケットにいっぱい入れてた私の夢の/題『いっぱい』
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日の当たる出窓に並べたぬいぐるみ私の愚痴をおとなしく聞く/題『出』
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朝食のテーブルの下の天の川 箒をかける朝の行かな
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夏陽浴び百日紅の花鮮やかに逝く紫陽花の供花くげとおぼゆる
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仏壇の前の時間の静かなり 亡き人思ふただそれだけのこと
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二年前 夫の植えたる花水木  大樹となりて与えん影を
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