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ヤル気なしアプリケーション「わたし」には使命感は実装しません
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誤って生まれてしまった家ひとつ葬るための虹をかけよう
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君からの、たった一言の「すごいね」で、何百回でも頑張れる。
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秋深し蔦のバス停時刻表旧尋常小学校前
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あと半年言い聞かせれば今までを全て許せるような気がする
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なくしもの 定期に有線 思い出の店を有毛細胞にかちこむ
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若き日の鼻梁に走る高慢さ優しい優しい色に染まって
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新と終、「最新話」にて空目してアホほど焦る僕の構成
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僕などを追い越してゆく歌たちが 先にあなたに会いにゆくでしょう
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おそらくは辿り着けずに沈むだろう それでも僕は流し続ける
1
窓の外 時雨に打たれ 響くのは 唐紅の ブルーベリーの葉
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逢いたいと思っていたのが懐かしい 記憶の中のあなたに微笑む
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朝七時 瞼の上にキラキラ乗せる 今日も私は「女」になる
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今はもう 夢の中でしか聴こえない 貴女の声に耳傾ける
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絶望が愛と呼ばれた慣習に倣う気はない それだけである
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雨垂れがキン・コン・カンと打ち鳴らす観音びらきのおれの肋骨
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甘酸っぱい 紅色の林檎とカスタード 「恋」という名の アップルパイ
1
おやすみを、洒落にならないおやすみを、言ってあなたのいる合歓の木に
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達郎が聖夜歌ったあのころはスマホはなくてシンデレラがいた
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蜻蛉がとんでもひらく自動ドアこの魂にちょうどいんだわ
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窪たまり 刈り根かき分け伸る葉が やわらかき日を浴びているかも
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氷雨降る。散る葉眺めつ公園の、梢につよし 浜朴の葉は
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八時間睡眠のこの万能感 口に出してみる「光あれ」
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今までのまばたき全て回収しその空白を君で埋めたい
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この傷にキスをください愛される理由になれば救われるから
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「生まれたくなかった」は「生まないでほしかった」とはやや違うはずだが
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家 帰宅。 脱ぎっぱなしの靴下に 僕を重ねて じっと見つめる
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しあわせな結婚式を見た夜にバウムクーヘンひとりでかじる
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セレナーデ秋の夜長に涙する光り輝く指揮を求めて
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ほの暗い部屋から出られぬあの人は今日も私に花泥棒させ
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