その頬の 流るる涙に 散る桜 彩り添える 惜別の日に
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わかってる わたしが生まれて きた意味は あの夏あなたに めぐり逢うため
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貼り紙の多い店内やっぱりね 人生語る蕎麦屋のトイレ
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小さくて ほんとに綺麗な あまつぶを 生まれて初めて 壊してしまった
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ああ水が ちゃぽちゃぽ いっているね 海で死んだ あの子の声だね
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めがねを かけると周りが 歪んで見えます 合ってないのですね 私はこの町に
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「春なのに」歌ではボタンもらえたね キミはくれない上履きを盗む
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我が家へと ふたり並んで 歩いたね いつもの景色 世界が変わる
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散弾も機関銃でもトマホーク出てきたものは惜しみなく出す
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この前の余り豆腐は白和えが良いなと思う暖かき日に
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カリリンとアルミのペンが角を打ち床に転げる。契機ではある
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庫裏の奥埃まみれの物置に忍び入っては機会うかがう
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封切った鯖の味噌煮のレトルトと似た品探しうろつく市場
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追ってくる上下左右坂や穴階段の陰隠れて凌ぐ
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あの山の向こう側まで歩いたらぬるくてやわらかな海を見る
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群れ泳ぐ食物連鎖の底の蝌蚪かと 俺も底辺まぁがんばろうぜ 
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魂を磨かなければ痛くとも例えどれだけ血が流れても
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たべすぎておなかがぽちゃぽちゃすると言う 眠れぬ次女の自己分析よ
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倒れても回り続ける扇風機 時折怖くなるんだよ 死が
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名も知らぬ君と揃いのサイリウム報いがあったと気づいた光
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江ノ電のベンチにいれば春の日が膝のあたりをチリチリと焼く
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猫様のための襖の開け閉めは見えない主の気配で察す
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草むらに革靴片方捨てられて持ち主は今いったい、いったい
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想い出はカラーのままでしまわれて春の匂いが鍵を開けるよ
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そのまんま中島みゆきそっくりな知らない人におこられた夢
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ふきのとう踏まれてもなお笑顔にて悲しきことは流す力も
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指先はあの日の頬を夢にみる 君が旅立つ準備をしても
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世界から見放されてもそばにいてなんて言わないだから愛して
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皆さんに知ってほしくてわたくしは脳障害者で生きてる苦痛
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子供的 秘密結社と言うところUSJという場所らしい
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