Utakata
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かたつむり
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よろしくお願いします。
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六限目 大学ノートのすみっこの落書きだけが知っている音
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隕石が落ちますように 私の火照った指を冷やしたいから
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終わりへの道筋がバレないように目隠しをするようだデエビゴ
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三月のまま止まってるカレンダー これが人間色の生活
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宇宙船地球号には自販機は、アイスの自販機はありますか
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屋上に行けないドアは冷たくて だから私は鳥になれない
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いつも右に曲がる道の背中側の酸素を知らないまま生きている
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生活の浅い部分を埋めるためフリーゲームをする夜がある
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階段を一段飛ばしで昇る朝 小春日和の正しいありかた
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もうラインとかしないから 嘘、やっぱ今ひらめいただじゃれ聞いてよ
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十八時着終点のバス停で マナーモードはまだ切らないで
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「休日は映画を観たり」のたりのあと知らないままでいたい一月
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君がいない夜もいつもと変わらないからこれからさ あ、それポンで
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もう君がいなくても生きられること 知ってしまって少しだけ泣く
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過去形は行く宛がない思い出の墓 君のことまだ好きだった
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いつもより少し遅めのバス停でいつもと違う顔ぶれの列
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ほんとうは強がりだったな ごわついた髪を梳く朝のための回想
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部屋 一人声を殺して泣くことの子供になれないままの寂しさ
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暮らしとは高級プリンの空き瓶の中を洗って花をさすこと
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なぜ君のことを想っているのかと考えること自体が恋だ
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夕方のニュース番組 君がいないことの静けさを覚えていたい
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電話番号を消す 箱アイスの最後の一つを残す人だった
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歯を磨く時に聴いていたラジオの最終回も歯を磨いてた
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橙を映す午後四時少し前の雲にとっては冬の一日
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街灯に暴かれる冬の深夜の明るさ 爪はむらさきのまま
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「駐輪は禁止します」の看板の余白の少なさ、
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℃、東京
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夏物のワンピースがまだ着れることを知る 明日も冬未満の日
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君が死ぬこともあるよね そんなこと含めて全部許せないよね
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ブラジャーを外すあの夜、あの時を戻したら私になれますか
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珍しい虫の形をしてるから君に、標本ピンのかわりに
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