Utakata
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かたつむり
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過去形は行く宛がない思い出の墓 君のことまだ好きだった
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いつもより少し遅めのバス停でいつもと違う顔ぶれの列
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ほんとうは強がりだったな ごわついた髪を梳く朝のための回想
2
部屋 一人声を殺して泣くことの子供になれないままの寂しさ
2
暮らしとは高級プリンの空き瓶の中を洗って花をさすこと
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なぜ君のことを想っているのかと考えること自体が恋だ
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夕方のニュース番組 君がいないことの静けさを覚えていたい
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電話番号を消す 箱アイスの最後の一つを残す人だった
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歯を磨く時に聴いていたラジオの最終回も歯を磨いてた
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橙を映す午後四時少し前の雲にとっては冬の一日
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街灯に暴かれる冬の深夜の明るさ 爪はむらさきのまま
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「駐輪は禁止します」の看板の余白の少なさ、
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℃、東京
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夏物のワンピースがまだ着れることを知る 明日も冬未満の日
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君が死ぬこともあるよね そんなこと含めて全部許せないよね
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ブラジャーを外すあの夜、あの時を戻したら私になれますか
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珍しい虫の形をしてるから君に、標本ピンのかわりに
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月光の霞む深夜の六畳であなたに叱ってもらいたいこと
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サラダ味の正体が分からない僕らサラダ味の生活がある
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ヒメオドリコソウを踏まないからあなた優しいんだね星の数ほど
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「生活が上手くいかない今日だけど生きている」という意味のポッキー
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運命は信じないけど君が好きと言ってた朝のラジオ番組
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朝焼けの濃いオレンジで目が覚めること 生きるのはそれだけのこと
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信号の先で揺らめく月を食む ひとりぼっちで生きる顔して
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眠れない夜に最初に思い出すこと 月はまだ愛ですらない
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帰り道 私の手が君に触れた分だけきっと夏に近づく
1
今君のセーラー服が輝いて 夏の光の正体見たり
2
熱帯夜、汗を拭った 今わたし世界で一番生きていますよ
1
水溜りに映る曇り空を蹴る 別にあなたのためじゃないです
1
半歩先君が振り向くことはなく 「もう夏だね」と言ってみるなど
1
百円のソーダを十円玉
×
(
かける
)
十枚で買う、という抵抗
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