Utakata
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かたつむり
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「会えない時間が愛を育てている」切符の前に言葉は無力
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春の日の予行練習みたいな朝に昨日のことを思い出す
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エアコンが僕と君との緊張をかき混ぜていく冬の日の夜
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コンビニで桜の味がするチョコを買って帰るよ 雪に足跡
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「午後九時は深夜なのよ」という君の頬の赤さに触れてみたいよ
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大切な人の命を「あなた」とか「君」とかの代名詞で殺す
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君の頬の右側には片えくぼ 誰かの遺伝子が息づいて
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カップラーメンを見つめる三分の間に消える星々がある
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君がもうすぐ行くという異国では 「愛してる」ってどう伝えるの
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制服の上に白衣を羽織る君 中学生的な恋心
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洗剤でシャボン玉を作りました 君は帰ってこなくていいよ
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ポケットに豆大福を隠し持つ 今の私の目は捕食者だ
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君の目を陳腐な言葉で縁取った時が私の、私の敗北
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「ハンガーが一つ足りない気がするの」カーソルはまだ点滅している
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本棚の奥で眠っていた本を開く ここから春が始まる
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カーテンが風を捕らえてはためいて 私の部屋の動力になる
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”我爱你” ”я люблю тебя” "I love you "早く伝わって欲しいけど
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あなたは聞き取れましたか 四文字の祈りと恋と別れの声が
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地下鉄の走行音でいなくなる言葉は未だ漂っている
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「ライオンが去年の秋に死にました」
空
(
から
)
のガラスに映るかなしみ
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甘くないリンゴを食べた ハズレ者同士仲良くやろうよ、兄弟
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サバンナは街のはずれの電柱のそばに寝そべる空き缶の中
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噴水を買う夢を見た 君の目は閉じていますか開いてますか
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君と会うために用意したドキドキは 茎まで美味しく食べられる
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シロップ漬けの杏を食べてみる 世界のどこかで閃光と音
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今日は君と世界を共有する「誰か」が私になった記念日
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君の目の色を移せば青空は今よりずっと透き通るはず
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あなたの家の前のゴミ捨て場には 私の知らないあなたが宿る
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コーラの炭酸の数を知らぬまま サルの子孫は大人になった
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「禁断の恋」とかそんな月並みな言葉に集約される初恋
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