Utakata
登録
Login
かたつむり
フォロー
24
フォロワー
27
投稿数
303
よろしくお願いします。
« 最初
‹ 前
…
4
5
6
7
8
9
10
11
次 ›
最後 »
豆乳をコップに注ごうとして思う「圧倒的に君が足りない」
2
電線に雀が三羽とまってるのが見える朝、冬が終わるね
0
「君に涙は似合わない」とか言ってみたいけど生憎君は綺麗で
2
三歩先を行く君の足跡は僕のものより少し大きい
0
君が春を感じたときにただ僕は空を漂う歌でありたい
1
まっさらな雪に足跡をつける 千年後には化石になるかも
0
航海を導くというエルモの火 私の心は湿っているので
0
あなたをこのまま閉じ込めてしまいたいからもっと降り積もれ、雪
0
手の甲に小さなかさぶたがぽつり 「治したくない」って言ったらどうする?
2
昔は苦手だったキンカンを齧る 吹雪はまだ止まないらしい
0
満員電車 熱帯魚の群れに例えるにはあまりにも痛々しい
2
信号の青が反射する雨上がり この時間が幸せだと思う
4
たまになら飲まれていいかな荒川のような人の群れと我が恋
2
エクレアを頬張る夕方 絆創膏を貼った膝をそっとさすりつつ
2
月ですら飽きてしまうほど長い夜 羊たちは目下ストライキ中
2
こたつのスイッチを入れる 福の代わりに追い出された同胞たちのため
1
太陽の光はどこにでもあって ブランコを待つあの子の側にも
2
今はもう泣きたいほどの眩しさで小学校のチャイムは暮れゆく
1
「毎日がつまらない」なんて君は桜の香りを知っているかい
4
あなたへの「おはよう」の言い方考える時間は少し春に似ている
11
数学のテストの
0
(
ゼロ
)
は見ないふり 横断歩道では手をあげること
4
ホテルの自動販売機で光るビール 大人になれない蛹がここに
3
佃煮はあんまり好きじゃないけれど その荒れた手が酷く赤くて
2
音が雪の一部になる黄昏は紛れもないほど文学であり
2
あなたはなんでも過去形で話すよね 深夜の公園の水飲み場にて
3
憂鬱を文字で曇らす夕方に そして日は死に、幸せが去り
3
カフェインでしか許されない夜がある 素敵な暮らしの強い副作用
3
咲かなかったカーネーションは銀色の夜のどこかで幽霊になり
2
アルバムの写真が途切れる瞬間は足跡をつけたいほどの白
5
五分おきに鳴り響く電子音 昨日の自分に舐められている
3
« 最初
‹ 前
…
4
5
6
7
8
9
10
11
次 ›
最後 »