Utakata
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かたつむり
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半歩先君が振り向くことはなく 「もう夏だね」と言ってみるなど
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百円のソーダを十円玉
×
(
かける
)
十枚で買う、という抵抗
1
銀座という聞いたことしかない街は 今日も電線は揺れますか
1
デンモクの履歴に残る失恋の歌 前の人、幸せになれ
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あなたとはもう会えないね初夏の朝 星座占い、一位だったよ
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「夕方にかけて小雨が降るでしょう」を君が聞き逃してますように
3
あなたと同じリンスを使った夜 今の私はきっと可視光
2
帰り道君がとなりで呼吸して 圧倒的に夏が来ました
4
インドカレー屋の読めない店名よ 夕日は今も揺らぐだろうか
2
君の手の温度を知った午後三時 桜前線は止まらない
1
斜め前の席に君がいない日の いつも通りの風が憎いよ
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「一缶三十円で買った偽のコーラがあるよ、夏が来たって」
2
午前五時壁に光がカーテンの形になって、ただ揺れるだけ
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蛍光灯と午後の日が溶け合って 僕ら蛹のままの生活
1
花びらを散らす嵐は向かい風 初めて君の立ち漕ぎを見た
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二人分昼の光を遮って 「思ってたより風が強いね」
3
地下街のフードコートのざわめきに 言葉を選ぶことさえ惜しい
2
手を繋ぐことはもうない君のため 少し長めに保湿する朝
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「取り外し操作がうまくできません」
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秒で消えた思い出の遺書
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履歴書の志望動機の空白にかけるのは何?私はソース
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午後五時を指の先まで知るためにオレンジジュースを百円で買う
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スカートを揺らした風に誘われて 少し気取って歩く夕方
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春が来たことだし恋の話でもしよう 風が赤らむくらいの
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天井から聴こえる、上に住む人の忙しない春に少しエール
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ありきたりな初恋だって春の味 今日の天気は曇りのち晴れ
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風はまだ冷たいけれど少し前を行くあなたの背中は春だ
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最初から分かってたはず だけど君の姿が今は目に痛くてさ
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よりどころ なんてないのよ太陽は薄い身体をただ照らすだけ
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いつの間に日と蛍光灯が混ざり 僕らは蛹のままで暮らす
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もう過ぎた春はチョークと共に消え 「私のことを覚えていますか?」
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