Utakata
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かたつむり
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雪が降る日は少しだけ暖かで 三年ぶりにメヌエット弾く
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サボテンに水をやる土曜日の昼 あなたに置いていかれた同士
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黒板に薄く残った数式よ 私のことは忘れないでね
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来週の木曜日には美術の授業があるしもう少し生きる
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手首から血が出るほどの「苦しい」の中にいないとうたが詠めない
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焼き菓子を食べる この「楽しい」はすぐに消えるとは分かっているけど
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君の手の硬さや熱が愛しくて 満月の食べ方考える
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忍ぶれど、忍びまくれど色に出ず 気づかれないで終わった恋、夏
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ズボラゆえ仕事を失くした掃除機がポツリと佇む六畳と夜
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転びかけた君の手をとる通学路 ありがとう氷、でこぼこの道
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空気にだって記憶はある 昨夜水族館のクラゲが死んだ
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カレーの匂いを嗅ぐと足取りが軽くなるのはきっと本能
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この街が丸ごと雪に包まれて そうしたらあともう少し寝る
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「幸せ」は今朝の日向を指していてエントランスに雪だるま2個
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苦しみが文学を産むのは分かる だけど私はぬいぐるみを抱く
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紙袋に入れて密輸する漫画 隣の席の君にはバラす
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青い空、コーラと何か甘いもの 結局のところこれだけでいい
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またどこか私の知らない生活で回送バスのライトが揺れる
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白線の下にはマグマ、鮫と穴 少しだけ明日に似てる君
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正常な朝の光がある部屋に 燃えさしが一人こんなはずでは
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止まない雨はないとは言うけれど 折れた傘で何ができるんです
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照らすのは強い酸性のビル灯
(
あかり
)
三億年後に届いてそして
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掃除機と消化不良の感情とみかんの皮で できている星
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日焼けしたページをめくる音だけが唯一の逃げ場 この夜からの
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カフェオレの空き缶があるテーブルで 愛と芸術だけが足りない
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昔見た空気の答えを知りたくて 初対面の街の歩道橋
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地に足がついた話をしてみたい 蝶の単位は一頭、二頭
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テレビの向こうで暴れるニホンザル 私ならもっと上手くやれる
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熱が下がったときの浮遊感 あれがご褒美だとしたら嬉しい
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雪雲にテールランプが反射して それがあなたの覚悟だと知り
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