えふれあ
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投稿数
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今日と過去引き摺り進む鉄の箱どこまで行ってもわたしは私
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気づいたら泣いてはいけない歳になり冷たい缶が肌に張りつく
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曲名を確かめる間もなく流れるアルバム夕陽が沈む
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カーテンを朝日が照らす開演の符牒はいつから鋭いものか
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「また明日」忘れてしまった声を聞き渡れなかった横断歩道
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貝殻を踏みつつ歩く汀から鴎飛び立つ波立つ海へ
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すずかぜにきみのかほりを想起せりまた吹かなむとはかなきおもひ
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生まれ変わってあなたと出会い恋をする叶わぬ夢をぼうっと見ている
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人並みに日々を暮らせぬ僕だからマックから見る人々の波
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暑い夜隣に君がいたのなら眠れないけど幸せだろう
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美しいあなたのことばかり永遠はないと知りつつ明日も記す
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浅き夏涼しい風に翻るあなたの服の端をつまんだ
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速足なあなたについて歩いてく愛しい背中写真を撮った
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病的な白い月光照らされて芝に転がり夜露に濡れる
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浅い夏冷たい月の静かな夜あなたの声が深い根を張る
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ぼくの夢ふわりと座るきみのかげ微かに香る初夏の夜明けに
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目を瞑る沈む体と浮く意識宇宙になった布団はとける
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あさいあさ消えない昨日吹いていた冷たい風は残ったままで
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ゴミ捨て場シールを貼られたゴミ袋水曜日の夜僕を捨てたい
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コンビニの孤独な光に照らされてぬらりと光る躑躅の花弁
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幸せの陰に隠れた「死にたい」が僕たらしめる錨になってる
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下り坂夕陽の沈む街を背に僕はいったいどこへ行くのか
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独りじめじめんのぬくみ草のいろからの体にかすかなちから
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ことばとはとわにおわらぬといのこととちゅうでとまるなとうかをともせ
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ここにいるここにいるからこころからことばをこえたこえがきこえる
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はこばれることばとはとははこのなかはるのはかからはとばのほうへ
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眠る猫景色の変わる車窓からひどく空虚な光が注ぐ
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ウォーリーのいない絵本を生きているビルの建つ〳〵「街」に来てから
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「嘘なんだ。」苦し紛れにそう言うと言葉やあなたが透明になる
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弱いから4月1日この日だけ「愛している」と本当のことをあなたに言える
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