Utakata
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えふれあ
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光満つ青春からも追い出され朱夏の日陰を彷徨い歩く
5
いつみても女子高生の唇の
艶
(
あで
)
やかな赤は暴力です
5
夏の暮れ「どこで道を違えたか」路傍の地蔵は何も答えず
8
くら〳〵になって歩いた夏の日の金のゆうべにさみしさ覚ゆ
3
近づけど一向に飛ばぬ鳩がいたお前も俺と一緒に歩くか?
11
暇だからあなたのために生きてみたい僕の翼になってください
3
まだ飛びたくない死ぬまでは翼があると信じていたい
3
我を成す砂粒の如き思ひ出は風にさらされ崩れ落ちゆく
5
網膜に焼き付いてくる半月は俺に何か恨みでもある?
4
南風吹いて分厚い雲を開いてく その後の空はきっと青くない
3
十八時 公園の隅の暗がりに消えたくなって立ち小便
3
「お祭り」の終わりと共に消えてゆく月の色した水ヨーヨー
8
流れてく波の隙間に鳴く鳥は名前もないまま夏の向こうへ
9
明けてゆくあなたと過ごす可惜夜に明るい論理で愛を教えて
5
姿なき御者に鞭打たれ歩き続ける暗い夜更け
3
狭い部屋八十八鍵の夢の跡重くて硬い朽ちない音を
7
その屋根のひとつ〳〵に人生を感じてしまって目が眩むよう
7
暗い朝、濡れてる人を守るため蝙蝠傘は飛んでゆくのか
6
突然に目の前にいたゆうれいに気づく夜までゆっくりおやすみ
4
雨音に気付けないまま外に出るかたい決意もふやけてしまった
6
感動を暗い路傍に投げ捨てておとなは今日を元気に生きる
8
あなたの手白銀に見え息を飲む美しさはあなたのものだ
2
死にたいと願った夜もあるけれど高いところはいまだに怖い
4
ぼんやりと首を括るが覚悟なく紐は解けて地に落ちるぼく
2
音楽は道化なんです苦しさをすべてリズムに溶かしてしまう
3
音楽はあんなに威張っているのにね形を留めず刹那に消える
7
ぽつぽつと降る雨の下とつとつと潰れた喉であなたへ歌う
4
苺でも近くで見れば醜いの綺麗なあなたも近くで見れば
2
生きてると笑い声すら恐ろしくヒトとはなにか未だ解らず
5
数学に染み付きとれぬ恋の香よ教えてくれた式は忘れた
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