えふれあ
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投稿数
154
二年間かってに好きでいつづけてやっと話せた君がやさしい
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あぁ君の熱を知らずに死んでいくそれが怖くて夜が冷たい
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月のない冷たい夜の街灯に一匹の蛾だけひらひらと飛ぶ
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昼下がり仕切り一枚隔たった君と居眠り自習の机
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僕はただ君の手のひら刻まれた皺の一つ一つに触れていたい
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恐るべき君の引力振り切れず君が太陽 僕は惑星
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葉を落とすカエデの下に横たわる家なき人に陽光は降る
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寒江や君への言の葉浮かばずに流るる時は凍てざりぬべし
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父親の薄くなりたる頭髪に木枯らし吹けり新月の夜
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図書館に君がいないからコンビニで苦い香りのレモンを買った
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この道も四月になれば使わない最後に君を笑わせてみたい
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新鮮なライムの如き君の香を求めてしまってひたとくちづけ
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深い夜遠くの車の走る音 年の残りを数えて眠る
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あなたの名 居もしないのに呼んでみる果てしなく広く寂しい部屋で
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きみのこと歌に詠むたび恋の語彙増えてまたヒト好きになってく
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空腹を飴で誤魔化すような恋わかっていても貴方が好きだ
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あらがえぬ淋しい香気にさそわれてあなたのもとへ歩き出す秋
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幼きころを思い出し公園に寝る茜さす空一機の飛行機
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君のこと何も知らない透明な君に恋した罰に火あぶり
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ひとめぼれあなたに焦がれ歌に詠む罪ではないかあるいは罰か
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色づいた銀杏並木に珈琲の香りが溶けて水彩のよう
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月眺めからっぽになって座ってる指先冷えて死にゆくみたい
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手を眺め不安に駆られ外へ出る月の光が冷たく刺さる
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ビルから斜陽に照る街を見下ろす昔はここにもテナントがいた
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日も落ちて終わりかけた日曜日ぬるい缶ジュースだけが残った
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お仕事に行かない朝は静謐で本物の富がここにはある
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透明な空気の満ちた宵闇に踏切閉まる音だけ響く
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秋来ると言葉も枯れて落ちていく見られぬうちに踏みつけ歩く
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濡れ靴の重さも知らない運転手歩く私に水をかけゆく
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アスファルト叩く豪雨は無力なり人は各々職場へ向かう
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