いつまでも一緒にいられたらいいね明日は笹で船を編もうね
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伝説の勇者になるのは僕だけどもう少しだけお昼寝させて
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片割れを闇の底から救い出せ出てきたのは汚イヤーピース
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コーヒーの香り アルファベッドのOの文字 偽の植物 足りない電波
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「痩せたら絶対かわいい」 言われると 根拠ゼロのあなたが 信じられないの
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忘れたい君を縁取る細胞を皮膚を染めゆくヘモグロビンを
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窓の外 スマホ落として 「あっ」と叫ぶ あの子が拾って渡してくれる そんな妄想
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視力0.1 ぼんやり見える ハチ公像 あの茶色は きっと君のコート
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屋上からカスタネットを降らせよう音が止んだらきっと目が合う
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行列に下流から並び直すときひとつ自分を好きになります
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さよならの合図のように手を振った紅葉もみじが落ちて地面にねむる
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最高の眠りと目覚め天気まで良いのに身体を縦にできない
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月満ちて君の片隅我入る浅き夢かなかぐや姫
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真夜中にカップヌードル食べてると孤独が進化する気がしない?
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いいつけをまもれない子はママきらい夕暮れ時にかくれ鬼、ほら
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鳥の声空に転がる銀の鈴奏でる人のしき指先
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幾度いくたびもうねり伴う一日の耳に残るは淡き鈴の音
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ときめきも多分栄養素の一種、過剰摂取で腹を下した
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温風と指で混ぜたい君の髪 一面光る銀糸になるまで
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人間を傷つけたくはないのだが制度の顔をして立たれると
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百円の 恋みくじにも すがりたい
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変わる時代に 残り続ける ビンラムネの ノスタルジー
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今日という 昨日の明日を知らぬればこの初雪は ひとみ濡らさず
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木津川の 水面に映る薄暮から吐息に霞む 白い暗闇
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もう一度あの人に会えますようにピアノをやめるニキビを潰す
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君のこと星空と同じぐらい好き 君はあいつをどれぐらい好き?
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君の願う 優しさがとても冷たくて 泣きたいときに泣けたらいいのに
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「この服を着こなせるようになりたいの」  誰のために? とは聞けなかった
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僕だけに見える天使を捕まえてまぶたの裏に閉じ込めたいよ
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四つ折りの羽毛布団に倒れ込む 一時の逃避 雲の背中で
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