五時限目 小テスト早く終われば 君との出来事を 見直ししてしまう恋心
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時事問題 調べても や を打てば出てくる君の 最近の動向は知ってる。
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眠れないこんなに好きでどうしよう明日地球が滅びてほしい
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永遠を信じてみたいまばたきをするときだけの見えない闇に
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主旋律知らないままに鍵盤へ触れるような足取りでゆく
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はっか飴含んだように目が覚めて 朝焼け泥のからだを燃やせ
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遅起きの冬ふとんからるときにクシャルダオラの脱皮がうかぶ
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長雨や一生瓶の出番かな長屋に一人長年一人
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半年に一度ひらいた扉から きみの世界の靴を揃える
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切り取って持ち帰りたいあなたの手わたしにくれたら大事にするのに
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クレヨンで家族を描いたあの頃は花は枯れても散るとは知らず
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わたくしに財布預ける姑のパフォーマンスに嫌気がさして
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みなさんどうか幸せに、来世では誰か選んでくれますように
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包帯の隙間からこぼれ落ちる蛆 のように生まれ来る歌もある
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瓶に挿すダリアが散って枯れている窓辺の刻は気付かず流れ
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侮るな 何度季節が巡ってもわたしは君を好きなままだよ
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恋人に別れのキスを落としてく青年は明日には戦場へ
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走り出す電車の窓に居るおれの斜めかげんに笑ってしまう
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半世紀前の映画の半券は棺のなかにいれられなかった
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ふたご座の流星群が弧を描くあの子に彼氏がいませんように
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イヌという生き物になぜイヌという名をつけたかに愛しさがある
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朝が来るから鉄道路線よ、そろそろ別れの挨拶をしよう
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ひとつの誕生を祝して岩肌に触れた手らみつめている
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朝一番、冬の吐息をふきはらい 血の巡る日にひかりあれ
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歯の抜けた駐車場、闇に紛れて猫と餌を喰う
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火をつけろ 忘れた頃に火をつけろ 繰り返すのが人生だ
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風に舞う 紙屑みたいな優しい手つきで 転がる墓標
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銀匙の鈍い光沢ダージリン浅い笑顔にママの同席
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ふつふつと粒立ちながら起きてきて立ち上る湯気モーニングセット
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shiftキープラス66666 666で主題歌飛ばす
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