新鮮な野菜みたいに愛されてほほえむ夜のシナモロールよ
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‪空気って読むものでなく吸うもんだ 息苦しいっておかしくないか‬
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最後だし私の姿見てってよ 一番綺麗やっと一番
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聖書をめくる君の手 震える声 落ちてもどらぬ白百合の花
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真夏から隔絶された六畳にジッポだけありきみだけいない
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夏の果てSNSを覗いては誰に会おうとしているんだろ
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ブラインドカーテン模様の朝日浴び健やかに伸びるアロエの指先
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桃の花咲き園児の桃園へ母に連れられ三人で誓う
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高らかに過去も未来も歌う人 あなたの声が命を救う
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すずめ二羽みづあびをするにはたづみなつのをはりの夕立ちのあと
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君からの着信を待つ そんな日が来るといいけど来るわけのなく
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踏切をきみが潜れば三日月でこんなひかりはみたことがない
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日かげればかげのいろ濃くなりぬめりせみのこゑいまだおとろへざれど
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わけもなく距離を取りたいときがある 空白の日をひとりで嘗める   
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気がつけば寄り添いあえる友は無し灯りの消せぬ夏の宵闇
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天国に一番近い君の腕 目が覚め握る白に抱かれる
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ミニスカートを履いた日に会いたくて君の乗ってる電車を選ぶ
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テンソルの深き森より立ち出づる普見者アルゴスの眼とDデジタル. レーニン
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実軸と虚軸の条里しろしめすe=-1聖なる式を乙女はひらく
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夢の中思い出せないあの人はこれから出会う人なのかもな
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ゔ〜〜んと時たま唸る冷やい箱明日まで私を匿い給え
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成分のメインが胡瓜のパックして浅漬けにされてるような錯覚
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日中に溜まって喉を焼く毒を化粧と一緒に溶かして流そう
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深き夜のラジオが話す「女」と「エロ」は遠くて少し不可解
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駆け抜ける朝の路地裏 自転車の風になびくはまっさらの髪
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パイの実が放り込まれた口内はお祭り騒ぎ ドンドコドン カッ!
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この体流れる大河の激流と地殻変動溜息台風タイフーン
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太陽の熱線浴びて染み付くは生きた証の地図かな多分
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十三時 ピアノの音もとけていく スイカバーからしたたる雫
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透明度うせつつ赤みおびてゆくえびのすがたをぢつとみてゐた
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