幾重にも枝分かれした路線図の隅で所在なさげな「よこはま」
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決戦日「サアサアサア」と売り人は巨大な鰻背負い込んで立つ
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突然のハニの「青い珊瑚礁」 記憶の澱み掻き回してる
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片言で絵本よむこと覚えたりまねるは学ぶ学ぶはまねる
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今週は孫が保育所皆勤だばあばの役も夏休みかな
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大群の蝉の後から一匹ひとり鳴く流されないでそれを続けて
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夏休み職員室の明かり消し先生たちは家庭に帰れ
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こつこつと駄作を重ね百首超え我の輪郭浮かぶが楽し
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偉そうに言って聞かせた我なのに頭でっかち今更に知る
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厚い雲切り分け進む雷に自分を重ねたあの目は若し
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アペリアを彼女が好きと知ってから出かけるたびに見つけて歩く
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この夏が高まってまだ煌めいて僕の悲しさは影すらない
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酢コショウも 好きだけれども 味噌ダレが 食べてみたいの 嗚呼ビバ餃子
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ぱいぱいに つめあとつくる つもりはね ないけどフミフミ ちま猫プスプス
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あまえたい ひさびさフミフミ ちま猫ちゃん ふみふみふみふみ ふみふみゴロゴロ(3分経過)
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屋号しか知らぬ店主と行き会いぬ店は昨年廃業したが
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項垂れてアピールしてるホウセンカつい水をやる子の起きる前
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新幹線美女の頭傾きて もう少しで載る俺の肩の
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ゆりちゃんの歌に詠まれた北の国なつかしい風吾に運び来る
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七月の新幹線は満席で 周りは遊びか俺は仕事だ
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家族とか恋人とか大切な人いないチャンスだ愛せよ自分
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新幹線蒸れ靴脱いで足組めど 美女が隣じゃ遠慮しようか
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気だるさを 鰻によって 吹きとばせ 焼いたり蒸して 大きく食べろ
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星空を愛しながらも前を向き 彼は誰時は目の前かしら
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新幹線とにかく寝るぞ長野まで しかし気になる隣の美女が
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日本橋朝の七時で既に蒸す 汗に湿りしころも替えたし
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30年前の君から 今届く 宇宙の中ではすぐ そこに居る
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上高地かの地こそ浄土ならむ 小なる白蛇 沢泳ぎおり
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結石が 我を襲いて 苦しめり 盛夏の夜中 猫身を寄せり
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蝉焼いて醤油つければ旨いとさ 脱け殻素揚げに塩ふれ大人女おとめ
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