君のいなくなった世界に意味はない だから十四巻は買わない
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バカなのか馬鹿力かな林檎とは半分こなら手で割るんかい!
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わたしだけ知ってることにしてほしい レンズを通さぬあなたの笑顔
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自分では 背負えないのが 自分自身  だからふたりは おぶりあって
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寒空の三角形をなぞる指 他の誰にも見せないでよね
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この星の 悲しみ背負うには 狭すぎる わたしのせなか でもきみだけは
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気がつけば オリオン去りて 夜空にも 春の星座の 輝きて有り
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頑張って! 新生活に 送り出す ずいぶん背中 たくましく見え
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業辞して 自適する日々 弘法に 導かれしか 経を読む路
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なにか愛でたい世話したくない いつのまにまに サボテンの森
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庭で摘み 茹でて刻んで味噌に混ぜ 春の香りの ふきのとう味噌
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すぐ冷める恋ばかりしてきたせいで火傷するまで気付けなかった
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成人した 息子にできることも無く 命の力信じて待つのみ
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ひねもすを春の気配をさがしつつ冷え著き夜に豚汁すする
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風強く 気温も低い こんな日は 机仕事を先に進める
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ありふれたハッピーエンドで涙する 卒業式で泣けない私
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家の鍵失くして入れない俺を二階の窓から猫が見ている
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クリエイターなら創作で語れだと?刀鍛冶になってやろうか
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怒ってる? あいさつ最後のマルひとつ マルハラ感性 おそるべし。
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かぎろひの かすめる春の夜くれば おぼろけなりて月かたぶきぬ
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今ならば怒らないのでポリポリとカリカリを食む尻尾を握る
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図書館は無知蒙昧な僕のため 今日も謙虚であれと教える
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逆境を越え挑む春強風も技で味方にゴルフに勝つぞ
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鴬の春のしるしと鳴く門は三輪の山辺の過ぎかりけり
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末永く、未来永劫、終わりなき、いつしか祈りは 呪いになった。
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ヤクルトの 銀紙綺麗に とれぬ日が 三日続けば 悪い予感よ
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恋の歌を教えてくれた 教科書に書いてなかったピンクのリボン
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君に降る祝福がほら花となり 花束となり 今日の日をゆく
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諦めぬこころを教えてくれたひと こころに未だ咲きつづける花
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たちまちに 初鳴神うひなるかみとどろめき おどろかしては春を片設かたま
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