人生は ベルトに沿った コンベアー 降りたら終わり 乗っても終わり
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なるように なるからいいさ そうなれば 泣いてる暇も なくて候
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年齢に 抗することは いいけれど 勝てるわけない 戦いだから
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周りから 要請される 身の置き場 満足すれば 楽になれるよ
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年齢を 気にするつもり ないけれど 周りはもっと 年齢重視
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年取って 若さ保てば よかろうと 頑張る姿 すでに老人
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加藤秀俊氏は『九十歳のラブレター』の上梓をまたず亡き妻のもとへ
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東雲しののめに カタンと響く朝刊で 余韻なきまま 闇は儚く
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瞼を閉じて、幾何学の虹を漂う。もうすぐ午前三時半
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帰りたい家とか夏とかあの日とか思い出なんて何もないのに
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けんけんぱ、けんけんぱ、あめあめふれふれけんけんぱ
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夜の街 彷徨い歩く 君をさがしに 行き交う人の 多きことかな
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枕の底の底には街があって、私の涙の海で捕れた魚が美味しいらしい
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カーテンレールに掛かった制服ぽとりと落ちる、なにも信用できないわよね
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泣いて泣いて泣いて泣いてふとあの日踏んだ蟻の行列思い出す
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窓の水滴殺しながら、赤い目でウィンクしてくる高層ビルを睨んでやる
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木霊に向けておーいと叫ぶ、山がくらげみたいに見える
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母の寝顔に子供用シャンプーの匂いを思い出す。明日は風強し
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スミマセンノミホウダイワドコデスカ七尺男六尺女
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そんなのに誓ってないで神様は君なんだから私を救え。
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好きなとこ。整列した眉、うなじの毛、長いまつ毛に、あれ? 全部毛だ。
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絶望と呼ばれるカフカのネガティブさ 僕らにとっては入門編
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いるはずの同胞たちと出会えずに 殻の中から世界を見ゆ夜
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心配や気遣いされると知ったらば 何も言わずに消えるが吉か
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健常な陽のオーラに包まれて 堕ちることなど塵も思わず
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ひとりきりのオフィスで集中する私 今週は定時で帰ると信じて
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太陽もいつかは死ぬと心得て 未だに生きる意味があるとは
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泥がつき打ち捨てられしルイヴィトン 我の一年彼の一日
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それからはいつでもどこでも仮想敵 想像し得ぬは幸福と知れ
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時間ない 明日の今頃この世にいない 進まぬ小説 深夜二時
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