‪赤と青かわる信号目の端で見ながら書いた署名揺れてた‬
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イヤリング着けている日は電車待つ駅のホームで割り込まれない
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にほへども散りそめにけり初冬のいろはもみじは風のまにまに
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社会的意義を棄てつつ詩情だけ読みあげている朝のレイディオ
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嫌なと 嫌なことばの 愚痴電話 それでもあなたの声が聞こえて
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ささめきて ひらり と舞える言の葉に 込めしたましい きらり と光る
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すれ違いあれども好きだとわかるのはラップの下のご飯と手紙
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かみさまになりきれなかったわたしはただあなたの為に紡ぐよ言の葉
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サスペンス 見終わったあとの オムライス ケチャップの赤 どおりでリアル
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哀しみを紡ぎほどきて 澄みわたし 見上ぐる空に星はまたたく
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約束(永遠ではない)を待ちすぎてひかりになってしまったうさぎ
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いい歳の猫よなぜ鳴く 寂しいか、子猫のような声を出すほど
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十九年くるみパンオブザイヤーはファミマのやつで決定っすね
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声揺れし求む心の独り言 消えてなくなれ我が無の場所に
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しろたえの雪かとぞ見る霜さゆるあしたの庭ににほふ白薔薇
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誰となく愛恋すれど人はなく 示し合わせた文字の慰み
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咳払い 日々一つ増え また一つ 心配だよって言ってもいいの?
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誰がためか 思ひ及ばぬ 彼がために 纏ふ馨りを風な散らしそ
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昨夜ゆうべ君が作って肩を竦めてた オムレツ思い出す 月浮かぶ
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あこがれは蝶のごとしも垣根こえみづうみこえて雲のはてまで
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‪ロマンスと思えばビジネスこんなことよくあることと飲み込むジュース‬
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‪職場:AEON、寮の向かいに:AEON FOOD STYLE、行く先々で待ってるイオン‬
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‪君よりも好きになれたらと思ってこの三年はひとりでいます‬
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ひび割れた殻に籠ってひたすらに眠るにはもう窮屈すぎる
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後ろ手に留め金はづすおもかげの白きせなかを恋ひつつぞ寝る
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暴力と酒とクスリを排除した美しいまちボクらの墓場
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鈍色の空足元に閉じ込めた水面に落つ一筋の雨
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火照る頬 寒さのせい と繕へど 君に取られし 左手のせい
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幾重にも 包み結びてかざれども 渡せぬままに溶けゆく想ひ
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秋晴れの赤い光に照る髪の 染めし我執の恥知らぬ君
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