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束の間の逢瀬を重ね帰り路に いつかふたりで暮らせるからねと
2
生まれては弾け飛ぶまで目で追うは サイダーの泡 君の思い出
8
鴨川の 等間隔の灯火に 十年前 君との思い出
4
火曜朝 会社の床に倒れ込む そろそろ終わりが近いわね
2
雨音や 春の足音も近づきて 花見の予定立てる頃となり
10
洗われたばかりの猫が全身をこたつでのばしている現象
8
年重ね あちこち弱点発見す 左の膝と右の足首
11
ねこ母の起床時間 ねこやってくる はやく起っきして かまってちょうだい
7
ピーマンを くりぬき散らばる 点描が シンクに白花 咲かせたようで
9
この人を 何と呼んだら いいものか 濃淡まとめて 友人と呼ぶ
7
慟哭の まだ
其処此処
(
そこここ
)
に 残りても 花咲く春は 巡り来るもの
17
可愛いと思い込んでた齧歯類がそうと限らぬとふと気付いた日
11
いろいろな思い切り替えさてと言い日常生活
12
日には
10
検索で ヨガ減量で 出たポーズ ただひたすらに 水を飲みつつ
6
雲切れた 隙間に希望 見えてくる 同じ思いで いてね皆も
10
洗濯機 ヘアピン パソコン 恋のうた わたしの
生活
(
たつき
)
にあなたがやどる
6
残雪の
静寂
(
しじま
)
なる町 水音と 通勤の影 黙々とゆく
7
呼び声はノイズの中に拡散しepochごとに旋律を知る
3
ひとことが世界をひとつ裏返し息は夜風とともに過ぎ去る
9
水面の淡い光が照らしだす無言でゆびを挿しこむあなた
4
幾千のことばを帯びた電線が輻輳させるひとつの世界
6
救われる一語も知らず磔刑を見送っていたわたしはユダだ
2
夢現つなぐ言葉の海原に揺られBlueskyに鳥は
3
濁点を抱えた暗い嗚咽のみ穿たれてゆく殯の夜に
3
水面の向こうにゆけばもう一度その睦言を聴けるのですか
4
両腕は花に嵐を抱きとめて不可知の声を待ちわびている
2
明け方に馬鹿らしさだけ持ち越してことばはすでにため息の底
5
月へ征くあしを踏み出す影にすら若葉が芽吹く うさぎがわらう
4
窓の外 冷たい雨音 春時雨 一雨ごとに 蕾ふくらせ
7
わたしたち肌色ひとつで透明になる おなじ血潮をもっているのに
3
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