うたかたと知ってはいてもなお紡ぐ ここに誰かが生きた証を
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悲しみも別れもいまだ 知らぬ間に いっそ露と消えてしまいたい
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唐揚げの皮に ぱりっと噛みつけば 弾けて じゅわん みわたる 夜
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キンギョソウなぞに ゆめゆめ惑ふな アサリナは此処に咲き渡りける
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何方いづちにも くかたありて はばかりて なみだに沈む 夜の冷たさ
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‪御神籤に書いていたけどわからない足りてないから足るを知れない‬
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霜さゆるあしたの空の結ぼれを解きつつなくや朝鳥の声
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天高く私ばかりが肥える冬 鍋もうまいし湯豆腐もオツ
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会わずともなんとはなしに顔浮かぶ 「ちょび」と言う名の他人の猫よ
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さよならの言葉は白い息になり雪と一緒に溶けて春になる
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‪幸せになりたいだけなのに誰かが傷ついてしまうのはなぜだろう‬
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秋深し 跳ねる昭恵に 尿検査 ガチ陽性にて 荒川シャブ大汚染
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茄子という文字が読めずに発音するカコ いもうとのまるいほっぺた
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陽だまりにひときわ黒くある影はどれほど高い空から落ちてきた
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舞妓ロボ あの人を想いつつ放つ ミサイル乱れる 応仁の乱2067
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「犬の名は」問うた答えに対するは 「だいずとひじき」なぜそうなった
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宛名書き かつての住所を見つけても 帰りはしない帰る気もない
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泣くまいと見上げた夜空星もなく 冬の夜空は寂しさつのる
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ボーダーコーリーわが犬の名のボーダーは有る時は有る無い時は無い
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日記記す今日も一日過ぎ去れし一行の言葉生きたのだろう
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風泣いて起き上がれずに泣き出して 生きてて良かった 一度言いたい
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たをやかに まなざし向ける君の志を 垣間見かいまみすれば風立ち騒ぐ
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眠りたいのに眠れない夜が来てだから私は今日もクスリを
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辛すぎず幸せすぎずだからそう…何を言おうとしてたんだっけ?
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暗過ぎるベットの中で悲しげな音色を聞いて灰になりたい
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ググっても 何か解せない ことがある  答えの出ない 時だってある
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窓辺にてひとりきりではないと知る風に揺れてる趣味じゃない服
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ストーブの前でからだを焦がしつつ子猫みたいに丸くなる君
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何度でも心の中でシャッターを 残しておきたい 誰にもやらない
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冷え迫り かつての住所思い出す 元気でいるか 近所の猫ら
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