Utakata
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大雪でバスが動かず独りきりただただ歩く金曜の夜
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「雪のため遅れや運休」路線図を赤や黄色に綴る寒波
4
復習する。腸の機嫌をよくしておけば、だいたいの場合「いい夢」である。
1
嘲笑に女のふくみが漏れている彼にも姦しさがあるのね
3
だけどまだ続くとばかりFINの文字蹴って女優は画面の外へ
3
寒空に眼鏡の曇るその刹那 街灯はみな虹の輪を着る
0
VROIDに楽しいの?って言いたくなる。仕方ないから笑わせてみる。
1
初デートに富士急ハイランドのきっと心尽くしとしての絶叫
1
退院のめでたき朝に雪積もる 電車の遅延なきこと祈り
0
ねえセクシャルバイオレットNo.1 あなたの夢にいっちょ噛ませて
2
ここにいるこの人が私ですよと時々声かけして連れ戻す
0
寒いねと口から紡いだ言の葉は 隣をすりぬけ落ちていくだけ
0
結婚は愚かであればある程に美しいのか、わからないけど。
4
冬深し 君の夢今 知らねども 此処にて願う 叶う日切に
1
「雪だよ」と画像送れば「こっちも」と雪がっせんの始まる夜だ
10
霙ふるバウムクーヘンたべるポツリひとくちポタリふたくち
1
カーテンを大きく開けて雪を待つ 警報なにそれ聞いてないから
1
茶碗蒸し嫌いだだけどプリンなら名前を書いて扉を閉じる
1
並々と沸いた水底 午前2時 このままいっそ沈めたならば
1
君が好き たとえ冬薔薇 凍りても 艶消し花の 上向き咲きて
0
繊月を 最後見ようと したけれど 儚い光 速く沈みて
0
年明けの自由参加のプレ模試で無意識に彼を探してしまう
1
地に足は着いていません初めから。それでも歩けるという例です。
0
この先に進むべからず札立てて我が身を守りまたひとりきり
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むかいのキヨちゃん元気なんだろかあれからはや五十年過ぐ
1
なんだろうこの青は空星月の見事な配置冬の夕暮れ
1
キスは無理 だけどあんたを傷つける死体が出たらいつでも呼んで
3
シャーペンの芯が早々死んだので 今日の業務はこれにて終了
1
地道って大変だけど旅のよう空はそ知らぬかおしていて
0
「大嫌い、貴方なんて」と言う君の 耳や頬まで真っ赤な嘘だ
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