笑いたい明日ヘ自分の可能性思い込みより勘違いかな
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山裾に雪解けの水せせらぎて 細き一筋大河に流るる
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センセイはなべて〈知らない〉金もらい庶民は知らずに税あげられる
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夢を追い今はどこへ行ったやら 旅立つ君の背中を押した
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日本の人口減少つづきゐてやがて「限界国家」にならむとするや
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朧げな記憶で描くきみの顔輪郭だけで愛しいものね
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眠れない?「春は曙」と言うからもう少しだけ起きていようよ
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夜の底澄んだ黒色あなたへと届くことない手紙を綴る
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きみがすべての光源だった おまけでいいからわたしも照らして
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傷ついて 時間をかけて 治れども 気づかぬうちに 毒はまわる
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ポケットの中にはいつも紙屑と何も買えない銅メダルだけ
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おめでとう 卒業式は 泣かなくて 寄せ書きを見て こっそりと泣く
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十八で家出て気づくおやすみとおはよう言える小さな幸せ
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息巻いて買った知育のおもちゃたち 舐めては投げて でもパパうれしい
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お隣りの八百屋の優しいお姉さん今日でお別れずっとお別れ
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久々にノイキャンOFFにしてみれば 思いのほか静寂の信号待ち
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春なのにお別れですねいつかまた街で会うよともらったクッキー
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こんな時私を支えてくれる人 軌跡が起こす貴方との再会
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独り身で過ごす父親切なくて あちらこちらに淋しい破片
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実家にてたったひとりの夜過ごす 祖母と母さん遺影で微笑ほほえむ
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この場所が巨頭オだったぼくたちは肥大し過ぎた頭を撫ぜた
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「はーるよこい」日差し眩きフェアウェイに集う笑顔は終なる友ら
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右頬に一発もらい目を開ければ土踏まずの無いあんよがスヤスヤ
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鳥は舞い 風立ち 花は艶やかに 言祝ぎし夜を ひとりかも寝む
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どっこいしょ はぁどっこいしょお どっこいしょ 妙に笑える お疲れモード
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ホワイトデー ビール六缶つまみ添え 夫は私を熟知しており
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なんらかを去るときいつも祝われていたかったので卒業とよぶ
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図書館の 本しか読む気 無いくせに 何十冊も 積読増やす
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ダノンビオ 冬限定の柚子みかん 最後の一個 惜しみ味わう
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終日の虚ろの前に現れた、食べ忘れのプリンが光る
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